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硬った肉 01

アレが始まりだったのかもしれない。

当時小学生だったボクは、飼い始めたばかりの犬を溺愛していた。

休みの日には欠かさず散歩にと連れ出し、一日中日が暮れるまでコロと遊んでいた。

そうだ名前は、コロだった。

ある休みの日の夕暮れいつものようにコロと一緒に家にと向かう途中、大きな車がボクたちのすぐ前を横切った。

ボクは驚いて尻餅をつき、コロは遥か遠くへ飛ばされて転がっていた。

ソレはもう微かに喘ぐだけのモノへと変わろうとしていた。

ボクはソレを抱き抱え家につれて帰り、丁重に泥だらけのソレを洗った。

それからボクは、とれかけた四肢の一部を愛しさのあまりに。




口にと含み。





呑み込んでいた。



ボクたちはそれから一つになったのだ。

記憶の中でソレは、既に温もりを失い、少し硬った食感をしていた気がする。


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フラメント
Posted byフラメント

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