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就任式  (トレデキム  漆黒の邪龍 ダーティードラゴン) 



一週間前の宙港ロビーでのやり取りどおりに我々はこの地を訪れていた。

もっとも護衛を依頼した彼は、せわしなく周りの状況を背後で確認し憮然とした面持ちではあったが。


   …ディアン 周囲の状況報告を頼む


  高位次元に問題はないわ


   なら結構 引き続き警戒を頼む


  承知したわファン



「ところでステラ…これってオレ達が警護する意味があるのか?」


「しょうがないじゃない、私もまさか今回の件でプロフェッサーの万能浮遊艇が使えるとは思ってなかったわ」


「確かにこれ一つで要塞並みの防御力をほこってますからね」

彼の不満に私の横で座している少女たちが応える。

我々が載っているこの浮遊艇は周りに浮かぶ無数の物と同じ見かけではあるが、彼の御仁が普段使いしているだけあって絶対の防御力を誇っている。

LXX社が開発した鳴り物入りであらゆる次元からの攻撃に対し有効な防御と緊急回避機構まで付属されていると推測される。

それ以外の隠された機能も測定されてもいたが。


「この小型要塞とオレと同等の性能のデストがいればそれ以外なんて霞んじまうだろう?」


「…そうだけど」


「これ以上の安全をキミとキミのパートナーには期待しているのだが」


「もしもがあるんだったらそうだけどな」

会話に口を挟んだ私に彼はこう応えた。


  ステラ ファン そろそろ始まるぞ


不意に顕著したフロートビジョンからかの麗人からのメッセが届いた。

我々は無数に浮かぶ浮遊艇に囲まれたステージと、それを映し出す上空の巨大なマルチスカイビジョンに注目をした。










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