終わりの始まり 1  ファンタジー小説 世界 1 


ボクの望む世界は穏やかな世界だ

誰もかれも争わず 平和で一つで

そうそれは 互いに助け合ってきた


ボクと父さんのように…




ボクは見知らぬ部屋に居た。唐突に夢から覚めたように、見知らぬ部屋を見回すボク。

「…此処は何処?ボクは何故此処に?」

そんな自問に、答えるはずのない誰もいない部屋の中、唐突に答えが返る。


『此処はサレンの街にある私の部屋だ そしてクルア 君は私に呼ばれた』


その声が聞こえた。いや…その声を感じていた。

「誰?」

ボクは姿なきその声に問いかける。先ほどのつぶやきとは違うはっきりした音で。


『 私の名はモンド 外世界を眺める者… 人の言うところのマドだ 』


サレンなら知っている。ボクと父さんが暮らす村から遠く離れた街の名だ。

マドと云う言葉にも聞き覚えがある。確か不可思議な力を操る人々の総称だと…。


混乱の中、ボクはおそるおそる次々と湧き上がる疑問を口に出していた。

「モンド…さん。何故あなたは姿を現さないのですか?ボクの中に響くあなたの声は、マドの力によるものなんですか?」


『マドとしての私の力は<眺望>眺めるものであった つまりマドの力ではない 姿がないのは 君に呑み込まれてしまったからだ 君の<捕食>によって』


「<眺望>、…<捕食>?」


『<捕食>とは相手を呑み込んでしまう力だね 心身の全てを… 本来ならばそのあと<喪失>によって消化されてしまうのだろうけど 何故か私の意識は残っているようだ 推測するにアブソルの<<呪縛>><<操縦>>が消えたからだろう』


さらに継いだ言葉にボクは驚いた。

「アブソル…父さんを知っているのですか?」


『彼とは昔 同僚だっただけだ 後の彼については彼の持つ強力なマド<<<隠蔽>>>によって 動向は知らなかった』


「父さんがマド…。<<呪縛>><<操縦>>そして<<<隠蔽>>>」

ボクの混乱はとどまることがなかった。


『そうだ間違いなく君の父を騙っていたアブソルはマドだ そして君も…』


「あの父さんがマド??そしてボクも???」


『それが真実だ 外世界 この世界の事実の一つなのだよ』


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