捜索 1   (トレデキム  漆黒の邪龍 ダーティードラゴン) 


「おっかしいなあ、ファンと連絡が取れないよ…」

無駄に広い一室の大きなベッドの上で少女とも呼べる女性が、ふよふよと浮かぶライトビットをつついている。

「朝から何を騒いでいる」そんな少女にもうひとりの女性が声をかける。

「ファングの奴なら今日から休暇なのだろう?大方気をまわしたあの小姑が回線をオフにでもしてるんじゃないのか?」

支度をととのえスーツに身を包んだ女性とは違い少女は未だネグリジェのままだ。

「小姑の構築したセキュリティがあるから直接は覗けないが、記録ならあらえる。少し見てやろう」

「ごめんねビム。生身の私じゃあ全ては分析できないから」

「遠慮することはない、ステラの望みならなんでも叶えるさ」

そう言ってビムと呼ばれた女性は、その場に居ながらデータの海に沈み始めた。
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