接触 2   (トレデキム  漆黒の邪龍 ダーティードラゴン)


「特別被検体…DD」

隣のボックスへと座ったその男を不躾に見つめながら私はつぶやいていた。


データの認識はしていたが、実際のそれを視覚として捉えた私は大いなる好奇心値の上昇を認識し、音声として続きを発する。

「本当に来ていたんだな此処に」


男はちらりと私を侮蔑しただけで、卓上のバーチャルコンソールを操作し始める。

物質化した器に転送されたのは、色調と匂い成分の解析からもコーヒーのようだ。

続いて浮かび上がるメールらしきものをあっさりと捨て、男は代わりにフリーペーパーをてんかいする。


情報どおりの彼なりのいつもに感銘値の向上を感知した私は、NHらしく更にとかける行動を選択した。

「ちょっといいかね、ファング君」

その言葉に彼は、じろりと視線を向け又フリーペーパーに顔を向ける。

敵対行動なのかそれなりの彼の答えなのか、その場では判断できない状況の中、あらゆるデータを導き出し推論を重ねながら私は視線を彼から離さずに状況を維持することにした。




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