接触 1   (トレデキム  漆黒の邪龍 ダーティードラゴン)


朝の宙港のロビーは閑散としたものだ。

帝国内でも五指に入る此のメトロコロニーであっても例外ではない。

無論個体別視線による情報を群体目線に変え、全ての情報を認識すれば従事する職個は多数感知され、閑散とゆう表現は当てはまらないのだが。


私は群体の一部でもあるが、同時に十三番目のオリジナルパーソナリティでもあり、NHとしての認識は閑散と云う表現が最もふさわしい。

そんな認識を個としての私は朝のラウンジスペースで展開する。

同時に入ってくる膨大な情報は明らかに昨日の朝とは違うデータを導き出してはいるが些細なもので、普段と変わらぬ朝だと云う認識は、個体別視線つまり見た目では変わらない。

そんな宙港の朝を、いつものように無意味な紅茶を飲む行為を行う事でNHとしての私を確立している。


そんな私にその男の姿は、いつもよりも大きな揺れ幅を感知させた。

平凡なるNHとしての日常を多少揺るがす展開を予測させる出来事であったのだ。






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