記憶 3  (暇つぶしにもならないたわごと)

「あれは確か…俺が小学生の頃だった。親父が急に倒れて病院に担ぎ込まれたのは…」

遠い何かを探し出すかのように、男が語る。

「何かの事故ですか?」言葉足らずの男の話に僕は問いかけてみた。

「高血糖?だったかな後で聞かされた話だとそんなことだったみてえだ。親父は重度の糖尿病になっていたらしいんだ」

男の父親の入院は病気らしかった。

それにしても自覚症状とかはなかったのだろうか?と僕は疑問に思ったのだが。


「親父は危篤状態でいつ死んでもおかしくなく、まだガキだったオレは不安で不安で心配
をしたものさ」

「父親が亡くなる恐ろしさですか?」

「それもあったが、そうなっちまうことで起こる自分の将来についてだよ」

僕の問いかけによる男の答えは、少しばかり正常から外れているように思えた。

これが子供の思考なのかと。自分本位に考えてしまうことが子供らしいといえばそうなのだが。

「幸い…幸いとは言えなかったが親父はそれから長い闘病生活に入り、俺たち…いや俺はそれに巻き込まれることになっちまったんだ」

家族の入院や療養生活は日常を崩してしまうものだから、これから語られることはさぞ愚痴がましいのだろうなと思いうんざりとした顔にぼくはなっていた。





これは創作でも何でもない ボク自身の防備録

主観的な俺も 客観的な僕も ボク自身

今まで断片しか語らなかった つまらない出来事

悪夢のもと





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