来訪のわけ 1 (官能小説 エセエス) 


「…で?なんで来たんだ?此処に」

もう何度目だろうか…、意地の悪い目でご主人様が私に告げる。


「黙っていちゃあわからねえな、まゆこ」

俯き加減で押し黙ったままの私に、追撃をかけるかのような声が打ち付けられる。

開けられたホテルのドアを挟んで、ご主人様からの教育はもう始まっていた。


「…貴方様からのメールが届いたからです」

俯いた顔を赤く火照らせながらなんとか声を振り絞ってみた。

「あっ?なんだそりゃ、うちんとこの研修生よりアタマの悪い答えだな。ちゃんと理由を述べてみろって聞いてんだよ、それとも日本語がわからないほど色ボケてんのか?おめえは」

ますます高まるご主人様の罵声に身が固くなる。


「今日は此処にいる、それだけの文面で此処に来ちまったおめえの心情と行動を俺に聞かせろって言ってんだよ!」

容赦ない教育の正解が得られるように、私は震えながらも言葉を選び語り始める。


「し…暫くお会いできなかった貴方様が此処に居ることを知って私は…是非ともお会いし…」

「ただ会いにきただけなのか?」

応えを遮り間違いを指摘されるた。

「いっ…いえ、教えをまた受けたいと」

「教え?」




「辱められ甚振られる悦びを受けようと」

「まあまあだな」

髪を掴み顔向けられることで御主人様の満足気な顔を拝顔する。


「で、旦那はどうした?」

「しゅ…夫には適当に嘘をついて出てきました…」


「酷い女だな、まゆこ、おめって女は。主人に嘘までついて酷いあばずれだ。いっそのこと別れちまったらどうだ?」

「それは…できません。それに…私のご主人様は貴方様だけです」


「そうなのか…。まあそんな妻に裏切られて可愛そうな旦那には俺からおめえの元気な姿だけでも写メにして送ってあげるよまたいつものようにな」


夫の携帯に不明な卑猥な画像が送られてきた時の重苦しい空気を思い出し私は熱いものがこみ上げてくるのを感じ顔を赤くした。

教えを受ける私の恥ずかしい姿。

顔こそは写ってはいないが、そこにうつる躰つきに覚えがあるだろう夫は不審に思っているに違いない。

事実最近では夫とは冷えた関係となり互いに会話もほとんどかけてはいない。

それでもそれが決定的な証拠にはなりえず夫は疑惑を口に出したりはしない。

私もそんな関係はもう終わりにしても良いのだが、明らかに人妻としての私を甚振ることにより愉悦を覚えるご主人様のことを思うと、人妻とゆう魅力を捨て、そのことによって興味を失われることを恐る私は踏み込めない。

その葛藤でさえご主人様は面白がっているようだけど。

とにかく教えを受けたくて、…それによる昂ぶりを味わいたくて私はここに来たんだなと改めておもってしまった。





スポンサーサイト

0 Comments

Leave a comment