転機 1  (ファンタジー小説 プロジェクト AF)


それはささいな事だった。

単なる思いつきで
ボク自身さえ忘れていたこと。

それがボクの人生、はたまたはこの王国全てを引っ掻き回す事になるとはこの時は思わなかった。



全寮制のオマール王国王立学園いわゆる王立学園の年替わりの長期休暇明けに、故郷の地方都市テレスにある実家の商会に帰省していたボクは、新しいクラス替えに不安を抱きながらも学園にと戻るため王都行きの馬車に乗り込んでいた。

ボクは、地方都市テレスでも五本の指に入る実家のデル商会の跡取りではあったが、王都にある王立学園で物を学ぶには若干敷居が高かったんじゃないかとは思っていた。

それまでの三年間、学園での初等科では玉石混淆でその中では中庸の下にいたが、休み明けの残り三年間は専門別のクラスにと別れ、志望の商人クラスにと進む予定だ。

それでも商会としては、王国内では無名に等しく地方であっても地味に中庸な実家のことを思えば肩身が狭く感じてしまうだろう。

今までのような身分の区別もなく、妙に身分違いのお貴族様のお子様とのお相手がなくなることだけがせめてもの救いだ。

順当に自分の未来を想像し、万が一の貴族クラスや軍人志望の軍事クラスなどとは無関係であろうと確信していた。

将来的にはそんな人々と多少は関わりが出てくるかもしれないなとは思っていたが。







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