茶番 2  (官能陵辱小説 下衆)


幾つも改札のひとつにあらわれた駒を見つけた俺は、極上の笑みを浮かべ出迎える。

「今晩は、ひろかずさん。少し派手だったかしら」

そんな言葉を発したそれに、俺はかぶりをふって笑顔で応える。


「こんばんはミーさん。良くお似合いですよ、写メよりずっと」

年甲斐もない派手目な服は、それの唯一の見所とも言える豊満な胸を強調していて、心より似合ってると俺は感じていた。

このでかいものを掴み潰し鳴き声を上げる姿など想像した俺は、お世辞などでない笑みがたえない。

「先ずは落ち着いて食事でも一緒に」

それを促しながらタクシー乗り場へと向かう。


「ミーさんのお好みに合えばよろしいのですけど。メニューの交換もできますから、万が一の場合は遠慮なく言ってくださいね」

俺はなれた台詞をスラスラと騙る。

この辺りは、アドリブでと頼まれてるので楽なものだ。


店に着くと隣のそれは、高級な店構えに若干引き気味のようであったが、そこは気にもしないで中にと連れ入る。

予約の旨を伝え奥の個室にと入る前に、俺は答えのわかってる質問を問いかけることにした。

「勝手に個室で予約をいれたけど良かったですかね?互いに落ち着いて食事ができる方がいいかなって思ったからなんだけど」

予想通りに否定の言葉はなかった。

もっとも敷居の高いこのくらいの店では、たとえ個室でなくとも落ち着いて食事はできるのだが。


今回はいつもより楽なものだ、茶番に対する経費は依頼者の支払いとなり、相手の程度以上の出費はない。

勘違いも甚だしい莫迦メスに無駄な出費など考えられないものだ。

無論それ以上の実入りはいつも、自分の性癖を満たすとともに別にひねり出すようにはするのだが。

そんなわけで正直食指のわかない平凡なそれの二回目のシナリオデートをせめて楽しむこととする。

少なくともうまい食事によって。


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