開封  (官能小説 ラバーズ)


置かれていた味気ないダンボールは予想通りに嵩張るものだった。

開封すれば箱の底に貼り付けられた台紙がわりのダンボールに商品と明細書の紙切れがいつものようにビニールでラップされている。

明細書に記載されているものはメールのものと同じなので読むこともなくとりあえず品物をチェックすることにした。


ビニールを開封するとゴム製品特有の香りがする。

色は黒、形は変哲もない四角だ。

丁度手足にまくサポーターのような感じだろうか。


薄手で大きさとしては顔にもすっぽりと被せられそうだが、サイトの画像イメージとは随分違う。

サイトには顔に被せるようなマスク状のものだった気がしたんだけど。


とにかく枚数の確認と伸縮性などを纏めて手に取って試していたら、不意に違和感を感じた。


なんと言えばいいのだろう普段にもまして感覚が増してるような…。

指先の触感が伝えるもの、それがましているような…。


手触り薄さ弾力性、どれもが緻密に明確に伝わる、その感覚の不自然な強まりにボクは思わず持っていたものを落としてしまった。

落とした拍子に間に挟まっていたらしき紙切れが顔をのぞかせる。


注意事項と明記されたその紙の冒頭には、直接素手で触らないよう手袋などを使用と書かれていた。





関連記事
スポンサーサイト

0 Comments

Leave a comment