シーフ 賊と呼ばれた男

至宝の探索 17 (ファンタジー小説   シーフ 賊と呼ばれた男)

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「えっと…、聞きたいことがあるから俺のとこまで来てくれないか?…その姿じゃあれだから、さっきの出で立ちの方が助かるけど」

まるで確信しているかのように、シャーラトンは目の前の騎獣に語りかける。

その言葉に応えるかのように騎獣は、悦ばしげに先程の少女を象った。


「シャーラトン様、ブラー様がお戻りになられたら連絡いたしますから」

部屋の主である少女が部屋を出ようとした二人に声をかける。

「ああ、わかったよ、………ジェイル」

「ではごゆっくり」

心の内に浮かび上がった彼女の名を呼び、部屋を出て自らの住まいに戻ることとしたシャーラトン。

朝までは騎獣であったはずの少女を伴いながら。


盗賊団の中の騎獣部隊に所属するシャーラトンは、一般の騎獣隊兵が暮らす兵寮とは別に自身の小さな館にて暮らしている。

若くして騎獣隊長の役割についた身としては当然の事でもあったが、未だ独り身であった彼は、そのまま寮での暮らしを望んでいた。

頭であるブラーからの強い勧めもあり仕方なく館にて住むこととなっていたのだが。


…こんなことも見通してお頭は 館住まいをすすめたのかな? エイブ様も 一枚かんでるかも知れないが

そんなことをシャーラトンが思い浮かべ後ろに従う少女をみやると、その事を肯定するように少女が笑みを浮かべている。

「ふぅ…」

ため息をひとつ吐いたあと彼は、今の状況とこれからを整理して考えるためにも森の中の自身の館へと先を急ぐこととした。




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