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出会い 3 (小説 真昼の月と夜の海)


「まあ、一言で言えば病欠ってことだ。動き回ったりするのだけがだめで、授業の単位なんかは特例で施設の方で取れたから、晴れて手術で完治したから残りのやつをこれから此処で取ろうってわけ」

そんな言葉にいろんな質問があがる。

ボクと言えば、ボクの周りに飛び交うそんな会話を聞くこともなくただやり過ごしていた。

最初の切り出しはともかく、自分について語るのはまんざらでもなさそうに思える。

だからなに?ってことだけど。


聞きたいとも聞きたくもないとも言えなかったが、何故か向けられ続ける笑顔に退席ができなかったからだ。

「リツキ、退屈か?」

笑顔がそんなボクに問いただす。

無表情なはずのボクの顔に少し自身を失いかけながらも、何秒か過ぎたあと頷いていた。


「俺としてはこんなつまらない話よりも、リツキお前のことが知りたい。お前と二人きりで、と云う訳で一緒に帰ろうか?」

思いがけない提案にも表情は崩れなかったはずだ。

長年培われたはずの所謂スキル的な特技を自ら思い返し、ボクは何気なく立ち上がる。


それなりに会話が盛り上がってる周りに背を向け歩き始めたところで、思い出したかのように言葉を洩らす。

「…好きにすれば?」

言ったあとに少しばかり後悔した。

ボクの返答まちで座り続けていたであろう笑顔の持ち主が追いかけてくるのを感じたからだ。

それと改めてざわめきが舞い上がることで。

「アイツ…、思っていたより喋るんだな…」


ちょっとばかし面倒なことになりそうだったけど、つい答えてしまったことに諦めてボクは教室を後にした。






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【 2015/03/15 16:53 】

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