2 (擬似恋愛小説   何か)


彼自身が吹聴するように恋多き男とは、第一印象ではわからなかった。

鳥の絵柄で有名なコミュニティサイトでの繋がりしかなかった私には、サイト上でつぶやかれる彼のいろんな言葉と近況趣味などと彼自身のものかどうかは疑わしかったアイコンだけの先入観しかなかったからだ。

気分屋なのか作り事なのか彼のつぶやきは実に不安定で不確定。

言葉の調子も色々で捉えどころのない人だなとしか思っていなかった。


私がそうであったように彼からも私とゆう存在は多くのつながりを持つフォロワーの一人のはずだったのに、彼の多くのつぶやきの中に混じる恋を語ったような散文が何故か目にとまり、再投稿や返信を繰り返したことが、彼の目にも止まるようになったからだと思う。

その言葉たちは実に素直で飾ることもなくそれが私の中の何かに響いた感じがしたからだった。

最初は単なるつぶやき通しへの返信に過ぎなかったのが、自分でも気づかぬうちに徐々に深いものにと変わっていったような感じだった。

それが興味からか関心からかは今では思い出せないが、それ以上の何かに変わってゆくのを私自身はまだ気づいていなかったと思う。





関連記事
スポンサーサイト

1 Comments

さやか  

NoTitle

初めまして。
何でもない、あまり若くもない男女のやりとり。
何かアンニュイな雰囲気を感じさせられるショートでした。
私も小説書いています。
良かったら遊びにいらしてください。よろしくです。v-252

2015/03/05 (Thu) 09:50 | EDIT | REPLY |   

Leave a comment