生命体&アダム (小説 サッキュバスの惑星)


「どうやら生命体の住処のようだな、データをスキャンして送るから解析してみてくれ」

稼働物がないことを確認して少し広めの中の様子を見回す。

「文明の程度は退化の兆候が見られるけど、知的生命体の人工物だと判断できるわね、天然の洞穴に手を加え住処としてるみたい」

データを送信したリリスからの回答が直ぐに帰ってくる。

「サンプルになる生命体は近くにはいないの?」

「ああ、ここからだと…。ん?僅かにセンサに引っかかるな、細かく分析できるか?」

「もう少し範囲を移動してデータを検出してくれれば」

「じゃあ、移動を開始する」

そう言って迷路のような通路を奥へとアダムは進んでゆく。

歩きながらも周囲を見回すことでデータを採取し、即座に船へと贈るアダム。さらに進んだところで、音声とも取れる音をセンサが見つけた。

「どうやらこの先に広い空間があるみたいね、他のデータも送ってみてくれる?」

リリスが刻々と変化するデータを分析し結果を返してくる。

伺うようにこの先に方向を定め各種のデータを収集し始めるアダム。

「あたりね、生命体がいるみたい、それも二体。おまけに分析の結果、あれの最中みたいよ」

「最中?」

アダムは意味ありげなリリスからの応答に疑問を投げかけた。

「あの最中よ、データを分析すると二体はどうやら交尾の真っ最中らしいわ」

リリスからの答えはそんなものだった。



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1 Comments

椿  

アダム&リリス!

待っておりました~。
いよいよこの惑星の生命体と遭遇しそうですね。
このお話も好きです。

2015/02/26 (Thu) 03:41 | EDIT | REPLY |   

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