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取り戻された力 (ファンタジー小説 世界 16)

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「主…いや、聖母殿、貴女は危険な存在だ」

見た目は何も変わらない少女ではあったが、ラブラリアは目の前の存在が、恐れ敬う存在でなくなった事を感じた。


「ん?剣が欲しいのか?武人とは不便なもんだな。おーい将軍の剣をもってこい!」

部屋の外であたふあたとした気配が浮かぶ。

暫しの時が経ち扉が開けられ、無骨な大剣が武器など無縁にしか見えない可憐にさえみえる少女に手渡された。

「重ってえ武器だな、あの力があったならこいつでいくらでも相手をぶった切れたことだったろーな」

少女がそう言ってひょいっと大剣をブラブリアに投げ渡す。

やってみろよと言わんばかりに。

躊躇なく大剣を受け取ったブラブリアは立ち上がり、瞳に力を入れ剣を抜き構える。

だが、そのあとは立ち尽くしたまま微動だにしなかった。

いや、動けなかった。

…何故だ?

…何故”同在”の祝福の力が使えない?

心うちとは裏腹に顔色一つ変えることもなく、動揺を押し殺し偉大なる老戦士は油断なくペリッシュを睨み続ける。


「ん?力が使えないと戦えないのか?あれなら返してもらったぜ、もともと俺の…俺たちの力だからな、この”重罪”の力はな」

ペリッシュの言葉に驚いたブラブリアであったが、その視線と姿勢に変わる様子はなかった。

「遠慮などするなよ将軍、じゃあ、的を増してやっからよ」

そう軽く言い放ったペリッシュの身体がぶれだした。

やがてそれは、かつてブラブリアが戦時下において使ったものと同じく二人に増えたペリッシュの姿であった。



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