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聖女の邪力 (ファンタジー小説 世界 15)

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腕を伸ばすがごとく肉体を絡めとりその制御を終えたのち更なる隷属をもとめ伸ばされた”支配”の力は、精神をも服従させるため掴んだ心に深々と差し込まれブラブリアを犯してゆく。

そしてその圧倒的で一方的な陵辱は唐突に終わった。


「さあてね、どうしたもんかな…」

己の真の力を用いて目の前のかつての歴戦の戦士を難なく支配下においた少女は、そう呟いた。

「色々と聞きてえことはあるけど、先ずは腹ごしらえからかな、いつものあれじゃあ足りねえし」

そう続けたペリッシュに目の前の男が声をかけた。

「怖れながら我が新たなる主よ、部屋の扉向こうで中を伺う者たちをどう致しましょうか?命あればそれがしが…」

「ああ、あんなのは気にするこたあねえよ、世話と監視が役目みてえだけどよ、既に支配下にあるからさ。最もこの聖宮本殿に常駐してる奴らなどどいつも同じさ、てめえじゃわかっちゃあいねけどよ」

支配下に置かれながらも自主的な言動を続けるブラブリアに驚愕を覚えながらも、ペリッシュは平然と答えてみる。

自らの支配制御に絶対の自信故の返答であった。

「面しれえな、ゾクゾクしやがる。支配を受けて言葉を出せたのはてめえが初めてだ」

「某の意識は特に変わりなきものだと、無論新たに芽生えた忠誠も主の御力と判断はできる。が、某の忠誠は前王陛下に捧げたものであり先程までは捧げる先も宛もなかったのは事実。某としては、以前の前陛下に誓ったものとかけ離れてるとしたのなら心苦しくは思うのだが」

ペリッシュはじっとその目の前の男を見つめ静かにその言葉の意を思案した。

「じゃあ聞くけどよ、その誓いってやつはどんなものだ?」

「それはただ一つ、この国の繁栄と」

「なら…、目の前の俺は、その繁栄の邪魔と思うか?本音を聞くためにも試しにその支配をはずそうか?答えが聞きてえな」

恐れることもなく挑発するかのように少女は問いただした。




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