「ファンタジー 魔導人形シリーズ」
人形使い ~グレムと楽しい仲間たち~

魔窟手前 平原 1

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翌朝俺たちは、魔窟がある岩山の手前の草原にと繰り出した。

例の女人形とベイルの他に、何故かググの奴とグレムがついてきやがった。

「じゃあ、ググ頼むよ」ベイルが手にした袋をググに手渡す。

ググの奴が渡された袋の中身を地に開けるのを眺めてると、それは魔石の山だった。

「御身の名を借りて我は願いたり、宿りし者よ浮かびし者よ育むものよ導くものよ、我の願いを叶えたまえ…」

ググの奴が詠唱を唱え始めた。

賢者ともなると面倒なものなのだな。

俺の知っている魔道士の奴らは詠唱など唱えずも、魔獣どもをばんばん打倒してくれてたが。

そんなことを俺が考えている間、詠唱は完成したらしい。

魔石の小山は輝きを増し、見覚えのある澄んだ透明な三つの魔核へと姿をかえていた。

「ググ、ありがとう」

「礼などいらないのじゃ、ベイルお前もあのまま学園に居残れば、同じ賢者として違う道につけたのにのお」

「あはは、姫、あの時何度も言ったろ?ボクはギルドに縛られるのは嫌だって。お題目のような長い詠唱などまだるっこいからね」

…ベイルの奴も同じなのか

「では、ランスさんこれを使ってみてください」

手馴れた様子で魔核を柄と柄頭にはめ込んだあと、ベイルが愛剣を手渡してきた。

「…ほおぅ…」

鞘から抜きひとふりしてみると、最初の頃の絶妙なバランスが戻っている。

「欠けた切っ先と刃のこぼれを魔道で補正して重さを調整したのですがどうですか?」

問いかけるベイルに遠慮なく俺は言った。

「長いあいだ欠けた切っ先で使っていたからなあ、これだと僅かに重いな」

「じゃあ直しますね」

再び剣を手にしたベイルが、手をかざし何かをつぶやく。

集約された魔道らしき輝きが剣を包む。

後には先ほどと見かけが変わらぬ新品の剣が握られているだけだったが。

「欠けていた部分の重さを強度的に変わらないよう、樋の部分を伸ばすことで打ち直してみたのですけど」

再び渡されたものは、昨日までのものと何ら変わりなく感じた。

「火焔斬!」

鞘に戻し抜き身の奥義を使ってみる。

振り抜いた剣撃から狙った通りの方向に、火炎の鋭利な刃が放たれる。

魔道の具合もいいようだった。

「凄いですねランスさん、普通は剣の剣撃に火炎魔道が付加されるだけなんですけど」

ベイルのやつは、大絶賛だった。

女人形がやりたそうな顔をしたので、試しに手渡したが見よう見まねで剣を振り抜いても炎一つでなかった。

「リアには無理だよかしてご覧」ベイルが受け取り構えを取る。

…なかなか様になってるじゃないか

ベイルのやつが綺麗に剣を振り抜くと炎の塊が放たれた。

俺は思わず手を叩いてやった。

「それでも炎が飛ばせるなんて中々やるじゃねえか。十年も修行すれば俺みたいな魔道の刃が出せるようになるぜベイル」

「これでも幼い時は剣士を夢見てた頃もあったんです」

照れたように笑う。

「これは、ランスさんの流派?破邪流?の疾風斬の応用ですか?」

「よく知ってるじゃないか、まあその通りだよ、それにしてもリアのやつは大したことないんだな」

「まあ、駆け出しですからね。そうだ、ひとつランスさんにお願いが…」

「ああ、構わないぜ」

「ボクがランスさんにある魔道をかけますから、それから今の奥義をもう一度お願いしますか?」

「ああ」

よくわからなかったが同意してみた。

悪いようにはしないだろうとタカをくくって。

「トレース!」

ベイルが俺に向かって何かの魔道をかける。

一瞬だけ輝きに包まれたが別にどうってことはない。

「いいのかい?やるぜ!破邪流奥義改、火炎斬!」

先ほどと同じく炎の刃が地を滑ってゆく。

「ありがとうございます。じゃあもう一度リアやってごらん?」

また剣を手にした女人形が構える、今度は構えも様になってやがる。

『 かえんざん 』

平坦な掛け声とともに全く一緒の火炎の刃が放出されやがった。

タイミングも方向も見当違いじゃあったが。

「…すげえな、どんなからくりなんだ」

俺は心底驚いていた。




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おかしいな コメディ路線のラノベのつもりで

始めた話なんですけど

生真面目な朴念仁 ベイルの影響でしょうか?

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~ Comment ~

NoTitle

いや、カッコいいランスさんもおいしいです。

ご飯3杯いけます。

椿さんありがとうございます

> いや、カッコいいランスさんもおいしいです。
>
> ご飯3杯いけます。

剣士としてはランスはイケてるかもですww

男としては月並みですけどwww
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