娼婦は何でも知っている(Rファンタジー)

銀白の髪の少女 3 (小説 娼婦は何でも知っている)

 ←銀白の髪の少女 2 (小説 娼婦は何でも知っている) →おいおい(゚Д゚)ノ
母親がわりであるマーニャには可愛がってもらってはいたが、華である姉たちとは少しばかり線が引かれているように思えた。

決して冷たくあしらわれてるわけではなかったのだが。

それこそ毛色が違ったせいであろうか年相応に成長しきれないハーフエルフの体質のせいなのか、口を聞かれないわけではなかったがそれも挨拶程度で、話をするほど姉たちには打ち解けてはいなかった。

それでも忙しい日々はそんなことを気にする間もなく、そんなこんなで半年も過ぎた頃、運命と言える再会が私の身に訪れた。

その日の夕刻、いつものように来客の注文を聞いて回る時に、それは問いかけてきたのだ。

「失礼だが君は…、…君も華なのかね?」

声をかけてきたこの辺では見慣れない男は、明らかに他の客とは様子が違っていた。

今までも私のエルフそのものの外見から、同じように問われることは何度もあったのだが、そんなときはなんとなく私は否定を続けてきていた。

しかし、言葉を飲み込んだ男の顔は、忘れられぬほど刻まれたものであり、私はいつもと違う言葉を無意識のうちに返していた。

「はい…そうですが…私を手折って頂けますか?」

そう言った私は振り返り、酒場のカウンターの中にいるマーニャを伺う。

マーニャは腕を組み、もちろんだとばかりに大きく頷いてくれていた。

「あっ…ああ、よろしく頼むよ」

そう応えた男に笑顔でお辞儀をし、再び振り返った私はマーニャにお願いをした。

「部屋を」

「何処にするんだい?カメリア」

私の声に上機嫌でマーニャが応える。

目を閉じ、暫く考えてから私は、はっきりと告げた。

「では、ドゥースの間を!」

私の声に酒場のあちこちからざわめきがあがる。

その中で私は、理由がわからぬようすの男に微笑みかける。

「お部屋の用意ができましたら、お迎えにきますので暫し御寛ぎ下さいませ」

と言葉を添えて。



にほんブログ村 小説ブログ ファンタジー小説へ
にほんブログ村

関連記事
スポンサーサイト


総もくじ  3kaku_s_L.png 恋愛小説
もくじ  3kaku_s_L.png 援交記
総もくじ  3kaku_s_L.png 詩・散文
総もくじ  3kaku_s_L.png ファンタジー 魔導人形シリーズ
総もくじ  3kaku_s_L.png ファンタジー 輝石シリーズ
もくじ  3kaku_s_L.png 遷都物語
もくじ  3kaku_s_L.png ジェノサイダー
もくじ  3kaku_s_L.png ミンストレル
もくじ  3kaku_s_L.png 雑記
もくじ  3kaku_s_L.png 砂(小説)
もくじ  3kaku_s_L.png 小説 終春
もくじ  3kaku_s_L.png カウンセラー
もくじ  3kaku_s_L.png 挨拶
もくじ  3kaku_s_L.png 真夏の幻影
もくじ  3kaku_s_L.png 故郷
もくじ  3kaku_s_L.png 陽炎のように
もくじ  3kaku_s_L.png 魚人の街
もくじ  3kaku_s_L.png プチーツァ
もくじ  3kaku_s_L.png 戦乱の時代
もくじ  3kaku_s_L.png 世界
もくじ  3kaku_s_L.png イケメン彼女
もくじ  3kaku_s_L.png 原罪
もくじ  3kaku_s_L.png 転生
もくじ  3kaku_s_L.png 記憶
もくじ  3kaku_s_L.png 小説  GENZI
もくじ  3kaku_s_L.png ジゴロ
もくじ  3kaku_s_L.png 小説 エセエス
もくじ  3kaku_s_L.png 小説 思い出
もくじ  3kaku_s_L.png 詩人の愛
もくじ  3kaku_s_L.png 小説 ブロガー
もくじ  3kaku_s_L.png 好きなもの
もくじ  3kaku_s_L.png アバーブ
もくじ  3kaku_s_L.png 地上にて
もくじ  3kaku_s_L.png Dragon's woes
  • 【銀白の髪の少女 2 (小説 娼婦は何でも知っている)】へ
  • 【おいおい(゚Д゚)ノ】へ

~ Comment ~

NoTitle

「私を手折っていただけますか?」って言葉がキレイで色っぽくて、いつもいいなあ、って思ってます。

ww 椿さんおはようです2

> 「私を手折っていただけますか?」って言葉がキレイで色っぽくて、いつもいいなあ、って思ってます。

摘んでいただけますか? よりは よいかと^^
管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。
  • 【銀白の髪の少女 2 (小説 娼婦は何でも知っている)】へ
  • 【おいおい(゚Д゚)ノ】へ