ドゥースの惑乱  16 (小説 娼婦は何でも知っている)

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Byフラメント

翌日の客は、私の一番のお気に入りの方であった。

大国の宰相でもある男はいつも完全に私を家畜扱いにする。

彼と共に過ごす日は喋ることなど許されず首輪を嵌められ立って歩くことなく四つん這いとなる。

その日も彼の望みに叶うべく首輪をつけ裸のまま手脚を付いて部屋で私は待ち続けていた。

扉を開けた彼に這いながら近づき、履物を脱がし足を綺麗に舐めまわす。

「よくできたな、後で褒美をやろう」

私の頭を踏みつけ言葉をかけた私の返事は、嬉しげに尻を振ることだ。

多くの決まりごとがある中の一つに、床に置かれた皿で飲み食いをしなければならないと云うものがあるのだが、ずる賢く貪欲な私は時々わざと零したりもする。

そんな私を期待通り彼が手を上げたり蹴り転がしてくれるからだ。

そんなお決まりの戯言が続いたあと、彼は中庭へと私を散歩に連れてゆく。

流石に館での決まりもありそのときはガウンを着るように命ぜられるのだが。

普段は何気なく降りてゆく中庭の石段もこの姿ではままならなく、その時も私は足早に鎖を引いて歩き続けるその日の主人についてゆくことが精一杯だった。

「ん?」

不意に立ち止まった主人を、手足元ばかり見ていた私は見上げる。

「知り合いなのか?」

そう言った主人の傍らには、あの若者と今日は非番なのかマーガレットの姿があった。

喋ることを禁じられた私は主人の顔だけを見上げるばかり。

そのうちに「散歩の途中なので失礼する」と言い残し歩き出した主人に鎖を引かれ、私はまた石段だけを見つめ降りてゆくこととなる。

下りきった場所の花壇の前に繋がれた私は、其処に置かれた席で一服する主人をいつものように待つこととなった。

その日も朝から水分を多く取らされた私は、込み上げるものに我慢できず主人に擦り寄り何とか意思を伝えようとする。

「なんだこんな所でしたいのか?」

そんな私の様子を解っているのか、ガウンをまくりあげいじりだす主人。

中庭をとおる涼しげな風と股間を弄るそんな刺激に、私は耐え切れず漏らしてしまう。

一度漏れ始めたそれは止めることもできず、痛いほどの視線を主人以外にも感じる中で私は、音をたて湯気さえ上がるそれをはしたなく出し続けていた。




「カメリアもう、キミをこんなところには置いておけない」

翌朝、いきなりそう切り出した若者に、何故と聞き返す暇もなく私は手を引かれ早々と部屋へ連れてゆかれることになったのだ。




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コメントも多く個人的にも名残惜しいこのお話も いよいよ佳境です

次回からは 皆様ご期待の濡れ場はなくなりますが どうか最後までお付き合いの程を

いちごはニガテ




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Comments 2

椿  

NoTitle

アレン……まっとうな人だ(笑)

しかし、そのまっとうさが何故か滑稽に見えるようになってしまった(^_^;)
間違いなく、カメリアのお客さんの中で一番まっとうでちゃんとした人なのに―。

そんなアレンに対する、カメリアの反応、楽しみにしております。
このお話の落着点、気になります!

2014/09/07 (Sun) 10:35 | EDIT | REPLY |   

フラメント  

全うwww

ボクも全うには程遠い 男ですけどw

落着点はもうすぐであります

お気に召されると よいのですが^^

2014/09/07 (Sun) 16:54 | EDIT | REPLY |   

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