汚れた下着


「そうだ、シャワーを浴びなくっちゃ」放心状態からときはなされたゆみはつぶやいた。

短時間ではあったが、先ほどの自らを慰める行為は、いつものそれと違い下着を激しく汚し淫らな汗の香りで身体が匂うほどのものだった。

熱いシャワーに身をまかし気分を落ち着かせようと勤めてはみたものの、はやる心にどうも落ち着かない。

アノヒトの連絡を逃さないようにドアは開け放したままで、タオルに包んで携帯は近くに置いてある。

これで万全のはずだった。

いろんな想いが熱い雫となってゆみの白い裸体を這い流れてゆく。

日々の物足りなさも寂しさも全て流れ去り、期待と不安が胸に恥部にと忍びこんでくる感じがしていた。

「…ん、ぅう…んぅ」

シャワーを浴びながら、ゆみは無意識に脚を開きそれを確かめるかのように指で探り始めていた。

それはシャワーとは違う熱いものでしっとりと潤みはじめていた。


トゥルルルル トゥルルル

不意に鳴り響いた音にゆみは、ビクッと身体を震わせる。

慌ててシャワーをとめ携帯が濡れてしまうのも構わずに電話を手にした。

「なんだ、すぐに出ねえから、その気がねえのかと思っちまったぜ」

喜びを押し隠しゆみはすまなそうに応える。

「すいません。ご主人様が嫌がるかと思い、汗臭い身体をシャワーで清めていたので」

「がっかりだな。シャワーを浴びちまったのかい。臭いオマエを罵倒する楽しみが減っちまったぜ」

ゆみは驚き慌て謝り続ける。

「申し訳ございません。すぐにまた身体を臭く汚しますので」思ってもいなかった言葉に動転するゆみ。

「まあいいや、オレがたっぷりとオマエを汚してやるからよ。ただし匂いが染み付いた下着をもう一度つけてこいよ、それでがまんしてやっからよ」

「承知いたしました。仰せのとおりに」ゆみはほっと胸をなでおろし、安堵の息をつく。

「じゃあな、このあいだのカフェで二時に。遅れんなよゆみさんよ」

携帯が黙り込む。

名前を覚えてくれたんだ…。

そんな思いでゆみは、しばしのあいだ裸のままの豊かで白い胸に携帯を抱きしめ続けていた。



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に掲載放置中の 被虐のうた の 更新です^^ 
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