FC2ブログ

「気まぐれ短編集 ブラックブック」
被虐のうた(官能小説)

終章

 ←無言で →自嘲

季節が巡っても相変わらず週末ともなると、カフェは、色々な人でいつもにぎわっている。

入れ替わる人々の趣は、季節通りの色合いとなり手にした飲み物も暖かいものへと変わっている。

待ち人でもいるのだろうか、若い男が不安と苛立ちを綯交ぜにして携帯を見つめていた。

その様子をしばらく見つめていたサングラスの女性が時計を見ながら静かにつぶやく。

「どうやら冷やかしじゃなさそうね」

サングラスをバッグにとしまいこみ、男に近づいてゆく女。

「こんにちは、私が夢子よ。横に座ってもいいかしら?」

素知らぬ顔で近づいて男の横でいきなり顔を覗き込んだ。

返事も待たずに座り込むと、ぴったりと身体を寄せ付けて男の手を取り、その露出気味な胸へと導いてゆく。

「あんなお誘いをする夢子が、まさか小娘とは思っていなかったでしょうね?地味なおばさんでがっかりしちゃったかな?」

顔を近づけてねっとりした吐息をかけながら女が囁く。

若い男はどぎまぎとしながらうなづいて、胸から手を離してしまう。

「あら、おっぱいは好みじゃないの?ほらアナタが触ってくれないと此処も潤ってはこないけど」

離れた手を再び掴んで、脚を広げまくりあげた付け根にあてさせると言葉とは裏腹に熱いもので何も着けてない其処はぬめっていた。

「ね、アナタがしてくれればそれ以上のことをお返ししてあげるから…、アナタの恋人やお相手が思いもよらないことまでしてくれていいのよ」

たまらずに立ち上がった男にひしっと抱きついたままゆみと男は裏通りにと消えていった。



関連記事
スポンサーサイト


総もくじ 3kaku_s_L.png 詩・散文
総もくじ 3kaku_s_L.png ファンタジー 輝石シリーズ
総もくじ 3kaku_s_L.png 小説 水ケ谷探偵社事件帳
もくじ  3kaku_s_L.png ヘヴン
もくじ  3kaku_s_L.png 援交記
総もくじ  3kaku_s_L.png 詩・散文
総もくじ  3kaku_s_L.png ファンタジー 輝石シリーズ
もくじ  3kaku_s_L.png 遷都物語
もくじ  3kaku_s_L.png ジェノサイダー
もくじ  3kaku_s_L.png ミンストレル
もくじ  3kaku_s_L.png 雑記
もくじ  3kaku_s_L.png 恋愛小説
もくじ  3kaku_s_L.png 官能小説
もくじ  3kaku_s_L.png 砂(小説)
総もくじ  3kaku_s_L.png 小説 水ケ谷探偵社事件帳
もくじ  3kaku_s_L.png 小説 終春
もくじ  3kaku_s_L.png カウンセラー
もくじ  3kaku_s_L.png 挨拶
もくじ  3kaku_s_L.png 真夏の幻影
もくじ  3kaku_s_L.png 故郷
もくじ  3kaku_s_L.png 陽炎のように
もくじ  3kaku_s_L.png 魚人の街
もくじ  3kaku_s_L.png プチーツァ
もくじ  3kaku_s_L.png 戦乱の時代
もくじ  3kaku_s_L.png 世界
もくじ  3kaku_s_L.png イケメン彼女
もくじ  3kaku_s_L.png 原罪
もくじ  3kaku_s_L.png 転生
もくじ  3kaku_s_L.png 記憶
もくじ  3kaku_s_L.png 小説  GENZI
もくじ  3kaku_s_L.png ジゴロ
もくじ  3kaku_s_L.png 小説 エセエス
もくじ  3kaku_s_L.png 小説 思い出
もくじ  3kaku_s_L.png 詩人の愛
もくじ  3kaku_s_L.png 小説 ブロガー
もくじ  3kaku_s_L.png 好きなもの
もくじ  3kaku_s_L.png アバーブ
もくじ  3kaku_s_L.png 地上にて
もくじ  3kaku_s_L.png Dragon's woes
もくじ  3kaku_s_L.png 近況 ご挨拶
  • 【無言で】へ
  • 【自嘲】へ

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。
  • 【無言で】へ
  • 【自嘲】へ

INDEX ▼