真夏の幻影

真夏の幻影 6 (小説 天翔ける黒龍 ダークドラゴン 番外編)

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女神の見えざる導きのせいだろうか?ボートはまた軽快に滑り出す。

些か退屈になっちまった俺は流れる景色を眺めるよりも、上を眺め色々と考え込むのが多くなっちまっていた。

「ごめんねファン、もう少しだと思うから中に入れば楽しいことも待ってるだろうし外の焼ける暑さなんかは思い出さなくてもすむはずだから」

見かねたネアが俺に語りかける。

俺は退屈にたぶかされわかったとは言えない生返事のような相槌をかえすばかりだった。

時折流れる派手な建物の連なりはどうやらカジノ街をアピールしているようでその証拠に、ネアがでかい声で俺の今にも抜けそうな意識を揺さぶってきた。

「見てみてファン、あそこあそこ!やっとついたからちゃんと起きてよ」

抜け出しそうな意識はドラゴンは眠らないとゆう言葉さえも一緒に連れて行くつもりのようだ。

揺さぶられそっちを眺めた俺の黒い瞳には、やけに派手なでかい建物が日差しのもたらす陽炎で揺らめいてるのをうつしだしている。

女神の不可思議な力で静かに黙り込んだまろうカーゴは、店の入口の両脇を固めていた厳つい二人組に押さえ込まれるように囲まれちまった。

「なによ、あんたたち!」

車の中に閉じ込められた喧嘩っぱやい俺の女神は、退屈で腑抜けとかした俺の代弁を早々に始めてくれる。

「お嬢さんたち、エリアの手前で騒ぎを起こした二人組だろ?」

ニヤニヤと笑いながら覗き込む男たち。

「だったら何よ、疑いが晴れたから此処にいるんじゃないの!」

臆することもなく女神はかましつづけてくれるみたいだ。

「この店じゃ、騒ぎはご法度なんだ、そのどうみてもテロリストには見えない兄ちゃんを連れて何処かいいとこでほかの楽しみにふけるんだな?見てくれと違って驚くようなテロ行為をアンタにぶち込んでくれるかもしれないぜ」

自らの下卑た言葉に二人組は笑い声をあげる。

「別にそんなのは日が暮れてからで十分だわ、アンタたちみたいなウスノロに用はないから支配人を呼んでくれる?」

女神の怒りは更なる笑いを呼ぶばかりだった。

「次を探そうぜ」と言いかけた俺の目に、入口からでてきた高価そうな服にくるまれた影が映ってくる。


「ねえ、こっちこっち」

間抜けづらで高価な影を迎えるばかりの男たちのスキを見て、ボートから脱出した女神が手を振り回す。

支配人と思しきその影が、男たちを叱り飛ばし女神の相手をするのをぼんやりと俺は聞いていた。

「こいつらじゃ話にならないから…アナタなら遊ばせてくれるわよね」

極上の笑みを降臨した女神の言葉にも、影は頭を振るばかりのようだった。

「お嬢さん、このバカどもがどうゆうつもりで俺を呼んだのかはしれねえが、此処の店では騒ぎに敏感なのでね」


「だから!!疑いは晴れたし、何よりもこの私が連れを保証すると言ってんのよ!!」

更にがなり立てる女神の大きな声は、交渉決裂を俺に示しているようだった。

「いいですか?お嬢さん、アンタがたの先日の手入れの一件以来、ここではそうゆう決まりになっちまったわけで。…そのおかげで俺はアンタらにぶち込まれた前任者の代わりに、こうしていられるわけですけどね」

「魔法の入園料か問答無用の先日みたいな紙切れでもあれば別ですけどね」

洒落た断りを述べ続ける男の顔をおがもうとした俺は、ドラゴンの忘れざる記憶の中からそれと重なる顔を見つけ出していた。

目を覚まし女神の横に降り立った俺は、その見知らないほどの見切った顔に声をかける。

「よお、傭兵暮らしからの華麗な転職なんざあ、俺もぜひあやかりたいものだぜ、名前も知らねえけどよ」

そう切り出した俺を上から下まで見つめ直した男は、思い出したかのように恐る恐ると問いかけてくる。

「アンタ…もしかしてDDなのか?ダーティドラゴンあの死神隊の…十年前に見かけた時とと何にも変わっちゃいねえようだが…」

話が通らなくても通ってもお構いなしになりはじめた俺は、目の前の男の言葉を気にすることもなく否定した。

「ああ悪いな、そりゃ間違いだぜ、俺はダークドラゴン今じゃただのしがないシチズンだ」

と。





タイトルがマヌケにならないうちにww


いちごはニガテ



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