娼婦は何でも知っている(Rファンタジー)

西の国の皇子 5 (小説 娼婦は何でも知っている)

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「そろそろ俺を悦ばせてもらうことにするからな」

半刻ほどいびきをかいていた男が目覚め、残忍そうな眼差しで私にそう言った。

この用意された薔薇の間は、ある特定の嗜好の持ち主の為と言っても過言ではなかった。

今こうして二人話をしている寝台にも、やけに広めの長椅子にも、低めの卓や壁、天井床に至る全てのものに奇妙な輪っか状の留め金が幾つも付いており、壁に飾られた大小様々な鎖が繋げられるようになっている。

「取り敢えず付けてみろ」

鎖の脇にぶら下がる多くの枷を指さした男は私にそう言って、自らは反対側の壁に飾られた色んな種類の鞭の一つを手にとった。

エルフの血を引く人よりもきめ細やかな白い肌に、自ら無骨な金物の枷を嵌めてゆく。

短い鎖と手首の枷で後ろ手に留められ、太い鎖と首枷で床に顔を押しつけられる格好で奇妙な四つん這いの格好の私は、気の触れて拘束されたドゥースそのものだった。

「お仕置きをして欲しいんだろ?もっと尻を高く突き出すんだな」

嘲るような男の声が、背中ごしに聞こえる。

「こ、…こうですか?」

男の命令に合わせ、できるだけ背を反らし形の良い尻を突き出してみる。


「………、っあぎぃいいい!」

返事の代わりに容赦ない一線が尻に打ち込まれ、悲鳴が口についた。

男が手にしたものはまさしく、愚鈍なドゥースに云うことをきかせるものだった。


「ぎひっぃいいい、……、んぎぃいいい」

微かに唸る鞭の音に合わせ、私の声が部屋に響く。

細くそれでいて重いその一打一打が白い尻に赤い筋を刻むたびに背を仰け反らせ堪えきれない鳴き声をあげ、色白で体毛のないこの珍妙なドゥースは、刺すような痛みと鈍い悦びに身体を震わせ続ける他なかったのである。



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早朝より申し訳ないです…

べっ 別に 欲求不満ってわけじゃないですからね アタヽ(ω;`ヽ))…((ノ´;ω)ノ フタ


なお

文中に出てくる ドゥースなるものは 

家畜の牛みたいなものを 想像してくださいませ

豚よりは牛のイメージなのでww


いちごはニガテ
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