ベアルドナルドラ物語(ファンタジー)

王都会議  3  (小説 ベアルドナルドラ物語)

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「陛下からの言葉を改めて頂き、東方よりの脅威についての話を進めたい」

改めてベアードが卓に座した面々をぐるりと眺め話を始めた。


「今回の王都の遷都及び自治領制への移行、人口の増加に新規産業の開発発展は、このために進められてきた。この脅威に備えるためのものだ!」

その言葉が皆に浸透してゆくのを見守るかのように、言葉を区切り区切りしゃべり続けるベアード。

「元来我々は俺を含め平和を望む民でもあるが、それぞれに信念に基づいて行動する同士いや戦士でもある」

「戦士とは私利私欲のために争う者のことでは非ず、愛する者のため愛する土地のため、いわばそれらに日々尽くす者全てが戦士と言えるのだ」

席についてるものは皆、ベアードの話が終わるまでその一言一言について己なりに考え発言を控えるかのように黙したまま耳を澄ませている。

「始めに述べたように我らは皆争いなど望まぬが、誇り高き北の民としてそれぞれがこの国を支える者の一人として、降りかかる火の粉を甘んじて受け入れるわけにはいかないのだ、火の粉は払わねばならぬのだ、それが例え強大で邪悪な東方よりの火の粉でさえも…その誇りにかけて、また、皆の愛する者が暮らすこの国のために!!」

静まりかえった大広間に、ベアードの言葉は深く深く広がっていった。

暫しの沈黙のあと、ベアードがまた口を開いた。

「ではこれから、この王都会議の場でそれぞれに託していた懸案の成果を、今から随時述べてもらいたい。先ずは国務大臣であるゲルシュタイン殿からお願いいたす」

そう締めくくりベアードは席にとつき、何人にも邪魔されることのない真界において第一回目にあたる王都会議が粛々と始まった。
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