遷都物語

闇の姫と光の皇子  2  (小説 遷都物語 大陸の風編)

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向かった先は耶麻部皇子の館であった。

重厚な門を潜り神社仏閣とも思えるほどの広大な庭をぬけたあと、中央の正殿にと通される。

幾つもの部屋を通り過ぎ、奥まった一室にその館のあるじがちょこんと座っていた。


「我が君におかれましては…」

こうべを垂れたまま弓彦がらしくない挨拶を述べ始める。むろんアヒクもひれ伏したままだった。

「もうよい弓彦、らしくない挨拶など今更じゃ、ここに控えておるのは我が忠実なる僕…だったものばかりじゃ…」

伏せたままの二人にも、中央の圧倒的な存在と左右に座したそれを守る知と武の存在が感じられる。

「我が君、いまのお言葉は…」左手から野太い声がかかる。

「良成、言葉通りじゃ。弓彦の天賦の才はおまえも承知しておろう、なにも解任のわけではない。そなたらは今でもわしの重臣じゃ」

中央から姫ともとれる高い声が響く。

『もう、芝居はお開きじゃからな、おもてをあげてもよいぞ』

部屋にいる者全ての心に同じ声が響いた。

『承知…』

同じく心の声で応え座したアヒクを右手老人が驚きの眼差しでみつめ、その様子を姫と見まごうほどの華麗な少年が中央で笑いを堪えていた。




 人物紹介

 耶麻部皇子_やまのべのおうじ

後の親王 サトリと呼ばれる不可思議な力を持つ

心話 遠謁 透見 誑心 先見過去見などの数多くのサトリの力を持つ


 藤原良成_ふじわらのよしなり

朝廷に深く関わる藤原氏の血を引くもの

無骨な武人


 安部秋材_あべのしゅうざい

先の陰陽頭(おんみょうのかみ) 

和国のみならず大陸の大国の秘術まで自在に操る老人 

術学者

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