普通の逢引  (小説 荒廃)


慣れないスーツが居心地悪く、クローゼットの奥からやっとの思いで探し出したネクタイも息苦しい。

気紛れに普通のデートなどと提案したことを悔やみながら、張り付いたままの理恵をともなってランチの予約の場所に向かう。

よほど嬉しかったのかご満悦で言葉の少なめな理恵に返事の必要がなくて楽だなと思いながら試しに肩など抱いてみた。

ますますしがみつく重みに、たまにはいいかと通りを歩き続ける。

そういえばこんな感じなど久しくなかったと行き交う車を眺めながら。


店でのランチは隣合わせに座った。

食事の最中も恋人らしく互いを弄り合うために。

右隣に座らせた理恵をボクの右手は弄り続ける。

乳房を揉みしだき時にはスカートの中に指を差し込んで。

理恵の左手はボクの股間をまさぐったままだ。

食事はもちろん理恵に食べさせてもらい、仲睦まじい恋人通しのランチ風景の完成だ。

時々口移しで食べ物を二人味わいながら、周りの白い目など気にもせず普通のデートってやつを楽しんでいた。

「このあとはどうします?和磨様」

「そうだなあ、面白そうな店でも見歩いて時間を潰してお楽しみは最後にするかたっぷりと」

「はい」

ますますゴキゲンな理恵の手は、休むことなく熱心にボクを悦ばすように動き続けることとなった。
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