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2011.12.25 もとの世界


「裕未、どうかしたの?」

夫の心配そうな声で、ゆみは我にかえった。

「ごめんなさいあなた、何でもないの」慌てて夫に返事をする。

「なにか不安や悩みがあるなら、何でもいってくれればいいよ。僕はすぐにでも改めるからね」

「ありがとうあなた、少し風邪気味で熱っぽいだけだから」

夫の優しい心遣いに何とか笑みをつくって、ゆみは応える。

「それは大変だ。後片付けは僕がするから、君は先に休んでくれていいよ」

いつもながらの優しい言葉にゆみは、にっこりと笑みを返す。


何故だろうとゆみは思う。

自分には申し分のない夫。

頼みごとは断らない、いつも穏やかに優しく自分に気遣ってくれる。

滅多に怒らない夫に何の不満があるのだろう。

自分は欲張りなのだろうか、そんな夫に対し物足り差を感じてしまう自分はアノヒトの言うとおりの女性なのだろうか。

アノヒトとの事を思い出していながら、嘘などつき更に甘えてしまう自分に驚きと戸惑いを覚えながら寝室に向かう。

もちろん寝れるはずもなく、またアノヒトとの事を思い出し、身体が風邪とは別の熱っぽさに包まれてしまうのをゆみは感じていた。

いたぶるだけいたぶって、由美の事を抱くまではしてくれなかったアノヒトとのひと時の事を鮮明に思い返しながら。



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気が付けばアノヒトについて、想いを寄せている自分がゆみの中にあった。

熱い湿りを帯びた思いの果てを、自らの指で確かめて促し慰め続けるゆみがいた。

アノヒトのねっとりた言葉と唇の感触。

アノヒトの容赦ない意地悪な指の動き。

それらを思い出し、ぎごちない稚拙さで真似てみながら。


寂しさと切なさと同じくらいの気持ちよさに浸り、声が上がるのも構わず慰め続けるゆみ。


もう一度会いたい。

もう一度甚振られたい。

いや、できることなら何度でも。


寂しく喘ぎ。

切なく喘ぎ。

自らの慰みで歓喜の喘ぎを漏らすゆみ。

優しさだけの物足りない夫のいない昼間。

カーテンを締め切った独りきりの寝室。

今までは考え付きもしなかった露な格好で、恥ずかしげもなく名乗っていた名を呼ぶ。

そんな中、いたずらなまでに指を汚し続けるゆみ。

自らの汗と垂れ流したむせる匂いにつつまれたまま、一心不乱に喘ぎ続ける。


恋に恋する少女のように切ない気持ちを伴いながら。

夢だけ追い続ける少年のように虚しく何かを求めながら。

ゆみは、自らの指に身体を委ね続ける。


果てることもないもどかしい快楽に涙しながら。

今もなお。


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開いたままの携帯を、ゆみは見つめ続けている。

一度だけメールしたアノヒトのアド。

新しい世界への入り口に誘ってくれたアノヒトのアド。

もう一度会いたい。

最後までゆきたい。

堕ちるまで、堕ちてしまうまで。

もう、後戻りはできない。

でも、見つめたままで。


休日の、停滞したままの時間。仕事熱心な優しいだけの夫もいない時間。

一人慰めるばかりの週末は切なく、募る想いと求める身体を持て余してしまう日中。

ゆみは無言で携帯を見つめ続ける。

あと一押しでいってしまいそうなのに。

もどかしさばかりが募る。

アノヒトの醒めた目が。意地悪で愛おしい言葉が指が思い出される。

ため息をつき携帯を閉じ、眼を閉じる。

アノヒトを思い出し、アノヒトの言葉をかみ締め愛おしいまでの指使いを夢に見る。

ゆみはいつしかまた、確かめ始めてしまう。

アノヒトの思いに熱くなる本当のゆみを。

アノヒトをもとめ、むせび泣くように濡れはじめた本当のゆみを。

堪えきれず自らの指で慰め始めてしまうゆみ。

快楽と切なさがゆみの中で広がり始める。激しく動かせば動かすほどもどかしい想いにとらわれてしまう。

息をあげながら打ち震え、涙さえ零れそうなゆみ。

アノヒトにあいたい。

アノヒトにあいされたい。

そればかりが心に渦巻く。


ピピッピピッ

メール音に驚くゆみ。

塗れそぼる指も構わずに開いた携帯の画面には、思いがけないアノヒトからのメールが届いていた。

ゆみは背中を押されたようにそれを、こわごわと開いてみた。

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オレに会いたい奴は連絡を
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そっけない文章と携番らしき十一桁の数字。無意識にゆみは、その番号を押していた。

呼び続けるだけで応えはなかった。

安堵ともため息ともわからない息をついてゆみは、携帯を置く。

虚しさと少しの哀しみが再び訪れる。それをふりはらうかのように無意識に、また指がもどかしげに動き始める。

今度はうまく上れない。期待した分の落胆のせいだろうか。

敏感な部分はいつものように硬さをましてはれあがり、奥まった部分も同じように潤いをまして開きはじめているのだが、頭の中は醒めた感じが払いきれない。

指先に意識を集中しても、身体の快楽だけが湧き上がるだけ。

想いは、心は、ゆみ自身は満たされてゆく感じがおきてはこなかった。

やはりもう、あの感覚は味わえないのだろうか。頭の芯まで痺れて麻痺してしまうような時間は、訪れる事はないのだろうか。

虚しい快楽だけが、弄る指で生まれるだけ。ゆみの瞳は、秘所とは違う想いで潤んでゆくだけだった。


ふいに、怠惰な時間を切り裂くような音がなった。

携帯画面は思いがけない番号を告げている。

呼び出すだけで応えのなかった番号。

信じられない面持ちのまま、ゆみはそれに応える事にした。

「…もしもし」とりあえず答を返すと、忘れられない皮肉な声が聞こえてきた。

「よう、今、時間はいいかい?」


「…は い」

ゆみの声は、なにかに揺さぶられたように微かに震えていた。

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2012.02.19 涙を浮かべて

「悪かったな、わざわざ電話をかけてもらってよ。なんせ今食事中で手が話せなくて、メールだと面倒だからな」すこしも悪びれない口調のアノヒトの声が聞こえてくる。

周りもざわざわとしていて何処かの店の中のようだ。

「そんなことないです。嬉しいです、連絡を頂いて」正直な想いを言葉にする。

「ところで、今なにやってたんだ?息遣いが荒いようだがよ」

「…あなたを想って、思い出して。…慰めてました自分で…」意地悪な口調に変わる声に返事は小声になってしまった。

「そりゃいいや、飯を喰ってる間続きを実況してくれ」


「…わかりました」顔が火照る。でも自分の口からでたのは従順な言葉だった。

「まずは、どんな淫らな格好で自慰をしてるのか教えてくれ」

「はい」

先ほどまでの恥ずかしいまでの姿態を告げる。

胸をはだけ下着をずらし、指で弄る様子を。説明を続け再び事を始めるうちに、さっきまでは感じられなかった感覚が湧きあがってきた。

「どうだ?濡れてきてるのか?あのときみたいに」アノヒトの声が、自分の指先を伝わって刺激を促す感じがする。あのもどかしいまでの快感が訪れ始める。


「喘ぎ声ばかりでうまく聞こえないな。ちゃんと説明を続けろよ」叱責に軽くいってしまった。

「はぁはぁ…、すいません。つい気がはいっておろそかになりました」

謝罪の言葉に思いがけない返事がかえってきた。

「しょうがねえな、飯を喰い終わったら連絡を入れるから、目の前で実況してくれ。そしたらオレが慰めてやってもいいぜ、じゃあな、あとで」

涙が浮かぶのを感じる。それはまぎれもない悦びの涙だった。




2012.03.10 汚れた下着

「そうだ、シャワーを浴びなくっちゃ」放心状態からときはなされたゆみはつぶやいた。

短時間ではあったが、先ほどの自らを慰める行為は、いつものそれと違い下着を激しく汚し淫らな汗の香りで身体が匂うほどのものだった。

熱いシャワーに身をまかし気分を落ち着かせようと勤めてはみたものの、はやる心にどうも落ち着かない。

アノヒトの連絡を逃さないようにドアは開け放したままで、タオルに包んで携帯は近くに置いてある。

これで万全のはずだった。

いろんな想いが熱い雫となってゆみの白い裸体を這い流れてゆく。

日々の物足りなさも寂しさも全て流れ去り、期待と不安が胸に恥部にと忍びこんでくる感じがしていた。

「…ん、ぅう…んぅ」

シャワーを浴びながら、ゆみは無意識に脚を開きそれを確かめるかのように指で探り始めていた。

それはシャワーとは違う熱いものでしっとりと潤みはじめていた。


トゥルルルル トゥルルル

不意に鳴り響いた音にゆみは、ビクッと身体を震わせる。

慌ててシャワーをとめ携帯が濡れてしまうのも構わずに電話を手にした。

「なんだ、すぐに出ねえから、その気がねえのかと思っちまったぜ」

喜びを押し隠しゆみはすまなそうに応える。

「すいません。ご主人様が嫌がるかと思い、汗臭い身体をシャワーで清めていたので」

「がっかりだな。シャワーを浴びちまったのかい。臭いオマエを罵倒する楽しみが減っちまったぜ」

ゆみは驚き慌て謝り続ける。

「申し訳ございません。すぐにまた身体を臭く汚しますので」思ってもいなかった言葉に動転するゆみ。

「まあいいや、オレがたっぷりとオマエを汚してやるからよ。ただし匂いが染み付いた下着をもう一度つけてこいよ、それでがまんしてやっからよ」

「承知いたしました。仰せのとおりに」ゆみはほっと胸をなでおろし、安堵の息をつく。

「じゃあな、このあいだのカフェで二時に。遅れんなよゆみさんよ」

携帯が黙り込む。

名前を覚えてくれたんだ…。

そんな思いでゆみは、しばしのあいだ裸のままの豊かで白い胸に携帯を抱きしめ続けていた。



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2012.03.13 再びの逢瀬

「早いじゃねえか、ゆみ」

胡散臭くいかにもといった男が、カフェの席で待ちわびていたゆみの隣に強引に隣にねじ込んできた。

「待ちきれなかったのかい?」ニンニク臭い吐息を吐きながら耳元で囁く。

縁の中の暗い瞳、こけた頬、バラバラに伸びた黒髪。

黙っていれば怖い印象だろうが、意地悪げな口元から零れる下卑た言葉がそれを打ち消している。

「…はい、待ちきれませんでした」

耳にかかる吐息を感じ、ゆみは顔を赤らめ恥ずかしげにこたえた。

すぐさま脇に右手を差し込まれ、身体を引き寄せられる。

「ちゃんと言いつけは、守っているんだろうな」

「…ンッ、言いつけ…どお…ンァ」

右手で乳房を揉みしだかれ、大きく開いた胸元に顔を摺り寄せられて言葉にならない。

「匂うなゆみ、饐えためすの匂いだ」

男はくんくんと鼻を鳴らし、舌で胸元を舐め始める。

「ン…こっ、此処では嫌です…」

小さく呻く。

「なんだ、不満か?」そのまま首筋を、耳元まで舐めあげ男は洩らす。

男の右手が胸から離れ、弄るように腰を這いゆみのスカートをまくしあげ中へと差し込まれた。

「ゆみ、オメエのここは悦んでるみてえだがな」

大きくシミの跡がついているショーツに隠されたふっくりとしたわれめは、這い回る指に熱く緩みはじめ、ぬるぬると悦びを新たに滲ませ、更なる淫靡なシミ跡を重ね始める。

「…ゥッ…もっと、思っ…切りンァ…主人様に…」

声が裏返るほどの愉悦にゆみは巻き込まれ始める。

「別にオレはここでも構わねえけどな、ゆみがそう望むならしょうがねえな」

「…お願いです」

息を弾ませたままぐったりとしたゆみは、これだけこたえるのが精一杯だった。



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2012.04.03 左手のわけ

ゆみは男の左手に抱きかかえられひきずられるようにホテルにと向かう。

ホテルの部屋にやっとの思いでたどり着くと、すぐさまベッドにゆみは押し倒された。

男がゆみの右手首を掴みながらこう囁いた。

「こうやってオレが、ゆみ、オメエを左手で掴むのは自由を奪うためなのさ」

「そんな事をなされなくても、ご自由に弄んでくれれば…」

「でもよう、この方がいいだろ?オメエもオレもさ無理やりって感じがして」

ゆみは恥ずかしげに何度も頷く。

「だろ?そして自由な利き手の右手で執拗にオマエを甚振る事ができる」

喋りながら男の右手はゆみの胸をはだき下着の上から乳房を揉みしだく。


「じゃあオレの左手は何だと思う?」


「えっ?私を拘束するための手でしょ?」

「はずれ」

男はそう言ってゆみの手をベッドの端まで引き上げた。

そして隠されていた手枷で両の手をつなぎ始める。

「こっちの手もオマエを嬲るためにあるのさ」

自由を奪われ悶えもがくゆみの両乳房を揉みながら、男の顔はゆみの足の付け根にと埋められていった。


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2012.04.13 虐められて

「相変わらずきつい匂いだなおめえの此処は、いつもちゃんと洗ってるのか?」

股間に埋めていた顔をあげて男が洩らす。

ゆみは違う恥ずかしさに顔が更に熱くなった。


「そんな…毎日念入りに…」

「あとからあとから、濁った汁が垂れっぱなしできりがないぜ、シャワーで綺麗に流してこいよ」

吐き捨てるように男は言い放った。

「…申し訳ありません、今すぐに」泣きそうな顔のゆみ。

手枷をはずされる間も、恥ずかしさとくやしさで男の顔をみることができない。

小走りに浴室に駆け込み、シャワーの音に紛れて泣き出してしまった。

「こんな身体じゃ、いやらしすぎて嫌われてしまうかもしれない」

泣き言を繰り返しながら温いシャワーで全身を流す。

何度も何度も股間を流した。匂いなどかき消すつもりで。


突然がちゃりと扉をあけて男が入ってきた。

「どうだ?ちゃんと洗えたか」

手を掴まれ身体を引き寄せられる。

「…はい」泣き顔のまま小さく応える。

「泣いてるのかゆみ?」覗き込まれ思わず顔を背けてしまう。


「…いいえ…」

すると、肩をつかまれ背後から抱きしめられた。

「おい、本気にしたのかよ…」

男は耳元で囁き、ふいに笑いはじめた。

「えっ?」

「おめえと一緒に湯に入りたかっただけだよほんとは」笑いながら言葉が続く。

「…酷いです」男を見つめゆみは涙声で応える。

「ああそうさ、オレは酷い男だからな」

「でも、その酷い男に逢いたかったんだろ?こうしていじめられたかったんだろ?」

そう囁きながら男はゆみの股間にてをのばした。

「こうしてここを、いじってもらいたかったんだろ?」

返事をするまでもなく男の指を、意志とは関係なく再び汚し始めてしまうのをゆみは感じていた。


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「先に出てまってろよ、すぐにまた虐めてやるからよ」

執拗な愛撫のあとの男の命令に、ゆみは素直に従った。

手早く汚れた股間を清め、身体の雫を拭い去る。

ベッドに横たわり今か今かと待ちわびるゆみの顔は恋する少女に戻ったかのようだった。

やがて濡れ髪のままの男が戻り、横たわるゆみの横にと座り込む。

「待たせたな」

男が横たわるゆみの腰を引き寄せ両の足首をつかみ上げ持ち上げた。

そして、ゆみの脚を大きく開かせしげしげと眺め、意地悪な声をあげる。

「黒ずんでびらびらのおめえの此処、いじりすぎじゃねえのか?毎日自分でいじくってんだろ?」

鼻を当て唇でつつきいやらしい目付きでゆみをみつめる。

「はい、毎日ではありませんが自分で慰めています、あなた様のことを思ってあなた様にいじくられる事を望みながら」

素直な正直な答えが自然と口からもれた。


「だからゆみの此処はこんなに肥大してるのか、周りの襞もこの多きめな核もよお」

「そうですゆみは、はしたないメスでございます。どうか罰をお与えください」

その言葉を受けたのか、男の口が覆いかぶさりゆみの一番感じる部分をきつく吸い出した。

「ぃひぃいい」悲鳴とも思える嬌声を上げゆみがのけぞる。

激しい痛みと強烈な快感に脚に力がこもる。

「暴れんじゃねえよ、大人しくしてねえとお仕置きをやめちまうぞ」

男の言葉に必死に何度も頷くゆみ。


じんわりと濡れはじめたそれを今度はべちゃべちゃと音をたて男は舐め続ける。

すぐさまゆみは鼻を鳴らしのけぞり始める。

「まあ、あんまりお仕置きとはいえないようだが」

つぶやく男は今度はぜんたいを口にと含み舌を使い弄び始めた。

ゆみは下半身から溶け出してしまうような錯覚に墜ちはじめゆく。

せがむようにいつまでも腰を振り続けながらも。

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2012.04.22 犬のように

「ゆみ、そろそろ我慢できなくなっちまったか?突っ込んでもらいたいか?そういえばこの間はおあずけのまんまだったよなあ」

腰がぬけたまま荒い息遣いのゆみは大きく被りを振るだけだった。


男はゆみをうつ伏せに転がしてゆみの白い大きな尻を抱え上げる。

「犬の格好でしてもらいたんだろう?このデカイけつを激しく突きたててもらいたいんだよな?メス犬みたいによお」

尻たぶを手でこじ開け割れ目を舌で嬲る男。

ゾクゾクした期待に包まれて懇願するように尻が応える。


「お願いです…お願いします…」

うつ伏せのままくぐもった声でゆみはつぶやき続ける事しかできなかった。


「それにしてもデカイけつだなあ、貫きがいがあるってもんだぜ」

ゆみの白い尻を腫れ上がるほど叩きながら男はにやつく。

でん部に痛みを感じるたびに嗚咽をあげながらも、腰を突き出し大きく脚を広げて求めてしまうゆみ。

期待のあまり、おびただしい白濁した汁が脚を伝うほど溢れ出すほどだった。

「しょうがねえ、わんころだなあ」

男は固く尖った先で入り口をこねくり回し一気に深くつきたてる。

「ひっひいい」熱い塊を身体の奥で感じながら奇声とも歓声とも取れる声があげるゆみ。

「あっぁあ…んうう」ぐいぐいと圧迫される快感を捕らえようと、知らず知らず腰は突き上がり押し付けだす。

「じゃあいくぞ!」激しく抜き差しが始まった。

「んひぃっ、ひっ、ひっ、んひぃ…」

「どうだ、もっと突きたてようか?」激しい息遣いが問いかける。

内側がめくれあがる感覚と突き立てられる感覚が交互に激しくゆみをおそう。

意識を腰の動きだけに集中し快楽に溺れ続ける。

「もっ、と、突、いて、ださい…は、げしく、こ、われちゃうく、らいに」

いやらしい音をたて前後に揺れる腰にあわせ、淫らな願いを洩らし続ける。

無限とも思われる甘美な時間のなか、串刺しになるほどに激しく突きたてられる悦びに、ゆみはただ酔いしれ続けるばかりだった。



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2012.05.02 淫らに乱れて


汗まみれの背に覆いかぶさり男は、後ろ髪に囁く。

「おめえの顔をみながらしてやろう、みっともないほど欲しがる飢えた痴態をながめながらな」

「はい、…ゆみを眺めながら存分に甚振ってください」

崩れ落ち愉悦を喘ぐだけのゆみは、仰向けに転がされた。

自ら大きく広げた脚が更にもちあげられ熱い塊が押し込まれてゆく。

「あっ、あぁああ」潤みきったゆみのそこは、待ち構えていたようにすんなりと深く受け入れ生き物のように腰が求め始める。

体の奥深いところと敏感な頂の両方を圧迫され、自然とゆみの腕は男の腰にと周り一番満たされるポイントを捜し求める。

「気持ちいいです、もっと…此処を」

「なんだよ、浅いところが感じるのか?」男もあわせてそこを刺激する。

「そ、そうです、ゆみの此処をもっと…できればもっと身体を起こして…」

逃がさないように、求めるように腕にちからが入る。

「しょうがねえな、まあいいか」

男はゆみの脚を肩にとかけ、また動き始める。

「あうう、っう、っう」

「これでいいだろ?かわりゃあしねえよ」

上側を激しくこすり上げられる窮屈な快感に声にもならない。

ゆみの痴態を暫く眺めて、男が身体を入れ替えて覆いかぶさってきた。

「そろそろいいだろ?オレにも楽しみをくれよ」

更に激しく打ち込まれるものに予兆を感じたゆみは背中に回した腕に力を込めて重みを抱きしめ、爪さえもたててしまっていた。



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2012.05.19 羞恥行為

「どうだった?少しは楽しめたかよお」

覗き込む顔にゆみは恥ずかしげに顔を背けてしまう。


「なんてことは、関係ないな」

「えっ!」

続く言葉に思わず男を、ゆみはみてしまった。

「ゆみ、おまえを楽しませるためにオレは呼びつけたんじゃねえぜ」男はにやりと笑い、ゆみの手を荒々しく掴み引き寄せる。

がしっと掴まれた顔に口を近づけられ耳元に吐息を吐かれる。

「もっと苛めて欲しいんだろ?そのほうがアソコがびくびくと感じるんだろ?」麻薬のような言葉が耳から入り、ゆみは何度も頷く。


「まあ、一息ついてからだ。ゆみ、ビールでも飲むか?」男は急に平静な声で問いかけた。

首を横に振るゆみに、男は頼むような口調で続ける。

「まあ、そんなつれないこと言うなって。ひとりで飲むのは嫌いなんだよ。あとでたっぷりと望みどおりのことやおもいもつかないことしてやからよ」男の顔には微笑みさえ浮かんでいた。

軽い足取りで冷蔵庫に向かう男。

「しょうがねえな、最初の乾杯だけでいいや」

缶ビールを分けたものであろうか、コップに半分ほど入ったビールを渡された。

「じゃあ、乾杯だ。オレと新しいお前に乾杯」意味不明な言葉に首をかしげながらも二人でコップのビールを飲み干す。

男の誘われるままに膝に座り、男の他愛のない話に耳を傾ける。

「ゆみ、どこが一番感じるんだ?ここか?それともここか?」

「あっ、はい…おっぱいがいいです…うっ、そこが、っちばん気持ちいいでっつ」

その間にも後ろから回された男の腕がゆみの感じる部分を弄り続けてうまく返事ができない。

二三十分そんな時間が続いたのだろうか、びくっびくっと反応していたゆみの様子が急に変わる。

腰を小刻みにゆらしもじもじとし始めたのだ。

「あの…お願いが…」ゆみの言葉が終わらないうちに男がゆみを羽交い絞めにした。

「ようやく薬が効いてきたようだな、これから新しいおまえの恥ずかしい姿をたっぷりと楽しんでやるぜ」


ゆみはこれからしてしまう行為を思い、顔を真っ赤にして身を捩り始めた。



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2012.05.20 新たなる悦び

「…それっう、だけは…ぅはっ、できっ、いです…どうかぁぁっあ」

股間を刺激されゆみは苦しげにこたえる。

脚の付け根の熱く高まったゆみの淫らなもうひとつの口がびちょびちょに男の手を汚すのを感じながら、腹部の張りを必死に堪える。

首元にざらつく舌を這わせながら男は囁き続ける。

「この場で餓鬼みたいにションベンを洩らすのをじっくりと見て貰いてえのか?それとも
トイレまで抱きかかえてそのままオレに、やり手水してもらいてえのか?」

「やり手水?」ゆみは聞き返す。

「おめえそんなことも知らねえのか、ちっちぇえ餓鬼を抱きかかえてションベンさせるアレだよ」

「そんなぁあっ、むぅふぁあっりですぅ」更に顔を赤くして身を捩じらす。


「そうか…両方…したいんだな!」

男は意地悪く応え、ゆみの腹を手で押さえつけた。

「いっ、嫌ぁあああああ!みないでくださいいい!」

腹を圧迫され我慢の限界を超えた淫らな口が、ぷしゅうっと音をたて違うものを吹き上げる。

それはいつまでもじょぼじょぼと匂いを撒き散らしながら途切れる事がなかった。

排尿の快感と羞恥の快感で気が遠くなりそうなゆみに、男が追い討ちをかける。

「あーあ、洩らしちまいやがったなゆみ。オレの膝まで汚しやがって、匂いが消えるまで舐め取ってくれよ」

必死で気を取り直し、言われるがままにゆみは男の膝に舌を這わしはじめる。


それはゆみが零す涙と混ざり合い、苦い味がした。


「世話のかかる奴だなおめえはよお」

熱心に無心で舐め続けるゆみに罵声が飛ぶ。

「ついでにおめえのべたつく汁で汚れちまったオレのものも舐めて綺麗にしろよ」

ゆみはぱっと顔を輝かし、急いで愛しいものを咥えた。

うぐうぐと喉をならしゆみは吸い始める。

それはゆみの熱心な奉仕によって、口の中でむくむくと膨らみ始めてきた。

「ゆみ、おれも出ちまいそうだ」

「んふぅ、んん、んん」声などとどいてないかのように、一心不乱にゆみは顔を揺らし続ける。

「!!」

顔をつかまれ身動きのできないゆみの喉に熱い迸りが何度もうちつけられるた。

息苦しさの中、必死に喉をならしそれを飲み込み続けるしかないゆみ。

口の中に溢れたものが唇の端からも零れ落ち白い筋となってゆみの顎を汚していく。

満足をして萎えた一物を引き抜き、男がゆみの頭をぽんぽんと叩いた。


「いいこだ、こんなにも一生懸命顔を汚してよお。褒美に綺麗にしてやるぜ」

前触れもなくゆみの顔に熱いものが浴びせられた。

思わず眼をつぶったゆみの顔にめがけ、男の放尿が暫く続く。

そのきつい匂いのする暖かいものを朦朧としたままでゆみは受け続け、無意識に口まで開き味わおうとさえいるゆみの新しい痴態が其処に繰り広げられていた。



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2012.06.01 お仕置き

「ゆみ、おめえはどうしようもない女だな、股はいつでも涎みていに垂れ流しでおまけにしょんべんは洩らすしよお」

呆けたままのゆみに向かって男が問いかける。

「はい、ゆみはだらしない女です。どうしようもないマゾな雌犬です。どうかお仕置きをお願いします」

焦点の合わない目でぼそぼそと答えが返る。

「とりあえず、シャワーで流してこいよ。仕置きはそれからだ」

男の声でシャワーに向かったゆみだが、迫りくる尿意に負けてシャワーの最中にまた洩らすしまつだった。

ようやく収まった尿意と身体の隅々を流し再び男のもとにとかえる。

「遅くなりまして申し訳ありません、シャワーの最中にまた洩らしてしまいましたので…」

シャワーを浴びて少し落ち着いたせいか羞恥が募る。

とりあえず収まっている尿意もいつまたくるかわからない。

不安と共にまた目の前で洩らしてしまうかもしれない悦びに、漏らす事によって甚振られるだろう悦びにますます顔が上気してしまう。

「そんなこったろうと思ったぜ、ゆみ、おめえのその締りのない股をこのパンツで塞いどけよ」

そう言って手渡されたものは、パンツとは名ばかりの黒いゴムでできたものだった。

しかも丁度あの部分にあたる場所には小さなローターまで仕込まれていた。




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命じられるまま、目の前でそれを履いてみる。

サイズが小さいのだろうか、股に食い込む感覚に羞恥が募る。

それに仕込まれているローターと、その下の辺りが二股に分かれているのが気になってしょうがない。

今は遠のいてる尿意も刺激を受けたらまた訪れるかもしれないと、心配と期待にまた汁が滲み始めてしまった。

「これでよろしいですか?…お仕置きをお願いします」顔を真っ赤にしてお願いしてみる。

「どうやら尿意は収まってるみてえだが、違うものが漏れはじめてるみてえだなあ」

男は覗き込み、二股に分かれてる間に指を差し込んでくる。

「あっ、あぁ申し訳ありません…」

「やっぱ、いやらしくて締りのねえこの孔にはお仕置きが必要だな」

ぐちゅぐちゅと甚振り続ける指と期待感でますます熱いぬめりが溢れ出る。

「そっうですっう、いあっらしくて…締りぃのない、ゆっみに、うっ仕置きを」

腰砕けになりながらやっとの思いで応える。


「まだ早いな…」


「あっ、ああああ…」

ふいにローターが動き出したのだ。

敏感な頂を刺激する振動に漏れ出す汁が、男の指をますます汚し始める。

忘れていたはずの尿意も訪れ始め、逃れるように求めるように腰が無意識に弄り続ける。

「だ、ダメです…」

「何がダメなんだ?お仕置きはダメなのかい?」

相変わらず意地悪げに男は声をかける。

「そ、そうじゃなくって…」

「わかっているさ」甚振る手が離れ、振動も止む。

ほっとしたゆみの目の前に再び手が差し出された。

そこには、みたこともない男性自信をかたどったものがこれみよがしに握り締められていた。

それは大きな音をたて、上下に激しく動き続けていた。




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2012.06.20 醜態

「そ、そんなの無理です…」

ゆみは顔を赤く染めながらも、ぶうんと音を立てながら淫らに動きを続けるものから眼が離せないでいた。

「まあ、かけろよ」男がベッドにと手招く。

おずおずと下ろした腰にその醜悪なものがあてられる。

「あっ、凄い…」先程とは比べ物にならない振動に驚くゆみ。

「意外と柔らかいだろう?」

男は更に場所をかえぐりぐりと押し当てる。徐々に上へと。

「あっ、ああん」乳房を刺激され甘い喘ぎを洩らすゆみ。

押さえつけられたものは求めるように硬くなったゆみの乳首から僅かにずらされ、むずがゆい感覚に我慢がしきれない。

「ああん、硬い処にも…」

淫らな欲求が半開きのままの口から思わず零れだす。

ねだるような瞳ともぞもぞとうねる腰でアピールが続く。

「ああ、わかったぜ」にやりと意地悪な眼がひかった。


「ひっ、ああああっ、そこじゃ…」

意地悪な返答は、ゆみの脚の付け根の一番感じる硬い部分にぐいっと押し当てられたのだ。

直接ではなかったが強い刺激に喘ぎが止まらない。

「どうだ?どんな感じだ?」男の声が厭らしさをます。

「ああああぁ、ぅああああ…」

がくがくと腰をゆらし、ゆみは喘ぐばかりで言葉にならい。

ねだってたはずの瞳は宙を彷徨い、打ち寄せる快感に涎まで垂らし始める。


ふいに動きが止まり静寂が訪れる。

ハアハアと荒い息をつくゆみに男が静かに宣言を始めた。

「そろそろ、お仕置きを始めよう」

その言葉でゆみの一番熱い部分が、期待と不安を更に零れるほどに滲ませていた。

ひくひくと淫らに求めるかのように。



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2012.07.07 意地悪な選択

男が手にしたものは、ゆみに穿かせられているモノよりも醜悪なものだった。

先程と同じグロテスクで淫らに動く偽りのモノが二本も生えており、それぞれに違う動きと音をたてゆみを驚かせる。

「まさか…」ゆみは眼をみはる。

「その、まさかさ」ゆみの驚きを笑い飛ばすように男が答えた。

「ゆみ、おめえの締りのねえ此処に蓋をしねえとな」男の指がゆみの熱く潤いきった襞を弄り、更に後ろの孔にとこじ入れられる。

「ああっ、いやっ…そ、そんな…うっ、後ろまで…だっ、だめっ」

容赦ない指は、間をつまむように二つの孔を出入りし甚振り続ける。

「だめなわりにはよう、また垂れ始めてるのはどうゆうことだ?」

「そっ、それは…はあああっ」

逃れようとしたいのか受け入れたいのか、わからないままで腰だけが淫らに動きだす。

「あんまり弄るとまたもれちまうかもな」

男の言葉に羞恥がたかまり、どっと熱い物が滲むのを感じた。

「洩らしついでに出ちまうのは、さすがのオレでもヤダからな。とり合えず履き替えてみろよ」

泣きそうな顔でゆみはかぶりをふるばかりだった。


ふいに、指が離れた。

「わかったよ…お仕置きも受けれないんじゃオレはもう帰るぜ…他にもオレを待ってる奴はいるしよ、ゆみ、これでさよならだな」

冷たく言い放ち男は部屋を出てゆこうとした。


泣きそうな顔は泣き顔に変わった。



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引き止める言葉など浮かばなかった。

ショックのあまり、目の前が真っ暗になった気がした。

目の前ばかりじゃなかったかもしれない。

溢れ出る涙が出尽くしたあと、抜け殻のようによろよろと服を着て部屋をでた。

何も考えられず何も感じることもできず、ぽっかりと開いた孔にでもなったみたいっだった。

帰りの電車は降り口を何度も通り過ぎ、周りからはひそひそと指を指され続けているようだった。

ぼさぼさのままの髪、化粧も落ちた腫れた顔、着ているものはしわくちゃでところどころ汚れていたからだろう。

倍以上の時間をかけて自宅にもどれば、まだ夫は出先から戻ってはいなかった。

優しい夫に要らぬ心配をかけまいと何とか気を取り直し、浴室でシャワーを浴びてみる。

熱く流れ落ちるものは身体と心の気の緩みを呼んで、出尽くしたはずの後悔を引き戻す。

怖かったのではなく、嫌だったのでもなく、単に甘えがあっただけ。

アノヒトの特別になれたと子供のようにはしゃいでしまっただけ。

そう気づくと流れ落ちる湯を浴びたまま、崩れ落ちて泣き続けるしかなかった。

後悔の涙が溢れ出るままに、ただ泣く以外何もできなかった。


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2012.10.08 終章

季節が巡っても相変わらず週末ともなると、カフェは、色々な人でいつもにぎわっている。

入れ替わる人々の趣は、季節通りの色合いとなり手にした飲み物も暖かいものへと変わっている。

待ち人でもいるのだろうか、若い男が不安と苛立ちを綯交ぜにして携帯を見つめていた。

その様子をしばらく見つめていたサングラスの女性が時計を見ながら静かにつぶやく。

「どうやら冷やかしじゃなさそうね」

サングラスをバッグにとしまいこみ、男に近づいてゆく女。

「こんにちは、私が夢子よ。横に座ってもいいかしら?」

素知らぬ顔で近づいて男の横でいきなり顔を覗き込んだ。

返事も待たずに座り込むと、ぴったりと身体を寄せ付けて男の手を取り、その露出気味な胸へと導いてゆく。

「あんなお誘いをする夢子が、まさか小娘とは思っていなかったでしょうね?地味なおばさんでがっかりしちゃったかな?」

顔を近づけてねっとりした吐息をかけながら女が囁く。

若い男はどぎまぎとしながらうなづいて、胸から手を離してしまう。

「あら、おっぱいは好みじゃないの?ほらアナタが触ってくれないと此処も潤ってはこないけど」

離れた手を再び掴んで、脚を広げまくりあげた付け根にあてさせると言葉とは裏腹に熱いもので何も着けてない其処はぬめっていた。

「ね、アナタがしてくれればそれ以上のことをお返ししてあげるから…、アナタの恋人やお相手が思いもよらないことまでしてくれていいのよ」

たまらずに立ち上がった男にひしっと抱きついたままゆみと男は裏通りにと消えていった。



2014.03.30 世界の綻び

密会の朝。

ボクの世界は壊れ始める。

家を出て駅へと向かう僅かな間、理恵宛にメールを送るその時からだ。

壊れると言っても、ネット上で作り上げたボクの世界は嘘だらけなのだが。

公開しているはずのボクの素顔は全くのデタラメで、日々愚痴るうちの奴の存在どころか、溺愛していると呟く娘やゲームに明け暮れるばかりの息子などは、一度も結婚などしていないボクにはあるはずもないものだ。

ネットの褪めた世界で、あちこちに書き散らすボクの言葉は、多くの嘘と虚構にまみれた独り者の暇つぶしにしか過ぎないのだ。

そんな非日常がそんな嘘日常が理恵との密会ごとに崩れゆく。

適当にごまかして生きるボクではなく、密会の意味合いは平凡な主婦である理恵が使うべきの言葉なのかもしれないのだが。

崩れ始めるのは、ボクが作り上げたネット上の僕のことなのだ。

感情的でサディストと云う一面をもっているはずの僕とゆう存在が、平凡な主婦のはずの地味な女である理恵の魔性の魅力によって崩されてゆくのだ。

そう、マゾヒストとゆう甘美なハラワタを内に詰めている、理恵とゆう女性(にょしょう)のおかげで。
2014.04.04 奴隷誓約書

「初めまして理恵です。貴方が和磨さん?でしたらこれを収めていただけますか?」

理恵の最初の挨拶はそんな感じだったと思う。

今でも待ち合わせで時々使う、桜木町駅前のビル二階にあるカフェのボックス席でのことだ。

「これは?」ボクはそうこたえて大きめの角封筒を受け取った。

「サイトのメールでお話した、奴隷誓約書です。印鑑も押して印鑑証明も同封してあります」

理恵と知り合ったその手のサイトの中で、何度かのやりとりの間そんな話題があったことをそこまで聞いてようやくボクは思い出していた。

「オレの方はオレ本人である証明はしなくてもいいの?なんなら免許証を出そうか?」

「拝見してもよろしいのですか?」

「たまたま持ってたからどうぞご自由に」

そう言ってボクはズボンのポケットにいつも押し込めてる免許証の入ったケースを差し出した。


「…サイトと同じ写真を使ってるのですね」

「ああ面倒だからさ、オレ自身の個人情報など知れてるから」

理恵の言葉にボクは笑いながら応えた。

「それよか理恵さん、斎藤理恵さんてゆうのか…、印鑑証明なんて実名から住所までまるわかりだぜ。オレが質の悪い男だったらどうするつもりなんだい?」

「私が選んだのですから、和磨さまを」

「様はくすぐったいな、それに誓約書だなんて」

「誓約書は基本的なことしか書いてありません、和磨様がご了承して頂けるなら私に出来る範囲の事柄を加えてくださっても結構です」

誓約書に目を通してるあいだ、ボクはそんな理恵の言葉を聞いていた。

誓約書の内容は三条の事柄が記載されており、ご丁寧位に署名と印が押されていた。

内容はざっとこんなものだ。




第一条 奴隷は主人に奉仕をしなければならない。また、その奉仕を看過することによって、主人に不利益を起こしてはならない

第二条 奴隷は主人にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。

第三条 奴隷は、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己の利益をまもらなければならない。




「えっと、なんかロボット三原則みたいな内容だな」

「和磨様の趣向に合わせて考えて作りましたから」

「まあ、いいかな…たぶんオレの場合…性的奴隷として理恵さん、あんたを扱うことになると思うけど」

「もちろんそれが望みです!」

そんな会話のなか、初めは退屈しのぎで始めたサイトへの出入りが非常に現実的なものになってゆくのをボクは感じていた。

それが非常に非現実的な世界の始まりと知らないままで。

「和磨様、お腹はすいてはないですか?少し歩きますけどランチの予約をとってあるのですけど、イタリアンなのでお口にあうか…」

理恵が心配そうにこう切り出した。

「もうそんな時間か、別になんでもかまやしないけど」

ボクは携帯の時間をちらりとみてそう応える。

とりあえずカフェでの支払いを済ませ、二階にある店を出てビルの階段を降り通りにと向かう。

理恵のあとについて少し歩くと駅入口と書かれた広い交差点にとついた。

「まさか馬車道駅の方まで歩くの?」

「向こうに見えるコーラの看板のビルのあたりですから、少しの辛抱です」

理恵はそんなボクの問いかけにあやすように応える。

橋を渡り先ほどの看板のビルの裏へと回る。

ビル街の裏通りとあって、道路には車のパーキングスペースが幾つもあった。

こんなとこに店があるのか?そんな疑問を抱きながら辺りを眺め後をついてゆく。

「ここですよ」

そう言われてたちどまると、確かにそこはガラス張りで店内が見渡せるレストランのようだった。

入口には木枠の看板とご丁寧にイタリアの国旗が飾ってある。

店に入り理恵が予約の名を告げると窓際の席にと案内された。

休みのせいか人気のせいか、随分と多くの女性客でにぎわっているようだ。

腰を下ろすと給仕が水とメニューをもってきた。

「席の予約だけなのでお料理を選んでいただきたいのですけど…」理恵の声。

メニューを渡されたボクは適当にコース料理を頼むことにした。

しばらくしてやってきた再び給仕に飲み物を聞かれせっかくだからとグラスのワインまで頼む。

特にたわいのない会話を食事の合間に二人でかわす。

出されたパスタは好みの味で、ボクは客が多いことを勝手になっとくしてしまっていた。

食事も終わり珈琲を飲んでいるボクに、理恵が問いただす。さっきまでとは変わり表情も硬い。

「このあと一応ホテルまでとってあるのですけど、都合やお時間は大丈夫でしょうか?」

そんな理恵の言葉にそういえば妻子もちとゆうことにしてあったなとボクは思い出した。

「遅くなってもうちの奴はオレに関心もないし、電車がなくなる前につけばいいから夕方くらいまでかなあ」

実は独り者で特に困りもしないが、ボクはそうこたえておくことにした。

ホッとした表情になった理恵は先ほどの当たり障りのない話を再びはじめだる。

食事にホテル、よくある逢瀬のデートと変わりはしないなとボクはその時は感じていた。

ランチを済ませ大岡川を再び渡ると予約を入れたとゆうホテルだった。

「なんださっきのカフェのとこじゃないか、別にそのままこっちでもオレは良かったぜ」

面倒事が嫌いなボクは思わずそう言った。

「すいません、それではあまりにと思いましたので…和磨様がお望みでしたらそういたします」

「まあいいけどよ、ホテルの食事じゃ知れてるからな、それと…」

さすがにロビーでは声を落として応えたのだけど。

エレベーターで登って部屋に入れば、そこはビジネス風のよくある作りだった。

とりあえず部屋を占領しているベッドに二人で腰を下ろすと、理恵が問いただしてくる。

「…あのう和磨様、先程は何を言いかけたのですか?」

「ああ、その出で立ちだよ。春先とは言え、随分とボディーラインが目立つ格好だなと思って」

「そのことでしたら、好まれるかと思いまして…それに今日は、下着の類は着てないです…」

少しうつむき加減で返事が返った。

「へえー、確かめさしてもらうぜ」

座ったままでボクは理恵の肩を寄せ、そのまま首から胸元に手を入れる。そして、左手に掴んだ暖かく柔らかな感触をそ握り締め揉み始める。

「こっちもそうなのかよ」

耳元に口を寄せそう囁くと右手でスカート捲し上げた。

差し入れた右手は慎ましい茂みと妙に湿り始めた場所を探り当てていた。

「何してもいいんだろ?脚を開けよ、先ずは指で確認してやるよ」

「…はい」と云う小さな声の後閉じられていた脚は力が抜け弄りやすく大きく開かれた。

「これは楽でいいや、逢うときはいつもこの格好にしてこいよ」

「うっ…ううっ、承知いたしました…」

執拗に弄る指の感触に、上気し息を荒げながら理恵は答えを返してくれた。


2014.04.07 道具の役目

多分この辺りからボクは壊れ始めていたのかもしれない。

特に物に執着などしなかったはずのボクは、理恵との時間、理恵との捻れた世界に囚われ始めていた。


「一度しか言わないからよく聞けよ」

弄ぶことに飽きたボクは、椅子に座り直して尊大に言い放つ。

「はい」上気したままの顔で畏まった理恵が見つめながら答えてくる。

「いい感じだ、返事はひとつ、はいがいいな、オマエは恋人でも何でもないタダの所有物だから今後二人きりのこの時間は名前など呼ばない」

状況に酔い始めたボクは思いつくことを遠慮なく命じてゆく。

「はい、承知しました和磨様」

「それはダメだ、和磨様とかご主人様とかはだめだ、はいだけにしろ」

「…はい、この貴重な時間はそういたします」少し困り顔の答えだった。

「…まあ、…いい、オレはペットや所有物に名前をつけたり、ましてや服を着せたりする趣味などないからな」

「はい、承知しました」そう言うと理恵は着ているものをすぐさま脱ぎだした。

思ったことが通じてボクは満足だった。

「そうだ、物分りがいいのはいいな、…そうだなオマエの務めはオレの命ずることをすること特に命令がない場合はオレに奉仕をする事、性処理の道具として」

「では、この卑しい口をもってご奉仕させて頂いてもいいでしょうか?」

顔がぱっと綻んだ。望みでも叶ったのだろうか。

「オレは読みかけの本を読むことにするから、勝手にしろ」

手荷物から来るまでのあいだに読んでいた本を取り出すまでの間、理恵はおとなしくよつんばで控えている。

本を手にして椅子の前に立ったボクの前に、這って近づいた理恵がいそいそとズボンと下着を脱がせてゆく。

「失礼します」

深く椅子に腰をおろし大きく開いた脚の間に理恵の頭が割入った。

ボクはあまり揺らさないように命じたその頭に本を置き、股間に吸い付いた柔らかく暖かい感触を楽しみながら本の世界へとボクは埋没していった。


2014.04.08 お気に入り

その日の改札での待ち合わせは、少し違っていた。

たまには目先でも変えてもらおうかとメールで支持してあった理恵の様相は、予想以上のものだった。

いつもながらの地味な服装とは一転した短めの際どいスーツ姿は新鮮だった。

指示通りの派手なメイク、ただ束ねていただけの髪をおろしたその姿に珍しく欲情を感じる。

「どうですか?変ではないですか?」

普段なら控えめ気味な表情も、メイクの加減か色気をましている。

気紛れにたまにはランチなどでもと話をしていたのだが、すぐにでもやりたくなった。

特に普通に欲情などしなくただ甚振るだけの対象だったのだが、こうも出で立ちで気分がかわるものなのだろうか。

「いいからついてこい」

とそれだけ言い、身体を抱き寄せそのまま歩き出したボクに少し驚いているようだった。

駅前の通りを渡り向かいのビルへと向かう。

確か4階あたりにトイレがあったはずだ。

それだけを考え、戸惑う顔の理恵を引きずるように連れ歩く。

急ぎ足でビルの中ほどにあるエレベーターに入り、待ちかねたように4階に降り立つ。

「先ずはトイレだ」

「はい」そうっだったのかと変に納得顔の理恵。

中を除いて他に誰もいないことを確かめると、外で待つつもりでいた理恵を引きずり込む。

「えっ?…ああ」

ようやく合点がいったのか素直に一緒に扉の中へと入り込んだ。

鍵をかけ壁際に立たせ背後から短いスカートを捲し上げる。

こんな格好でもいつもどおり下着を着けてないことに改めて感心する。

「あまり声をあげるなよ」

返事も待たずに脚の間に手を差し入れる。

慣れた指に安著したのか直ぐに割れ目が潤い始める。

ベルトを外し股間のモノを充てがうとそのまま一気に貫いてみた。

「あっ」

背中越しにあがった小さな声など、もう気にさえしなかった。

ただひたすらに形の良い尻を突き立てることだけに専念する。

「あっ、あっ、いいです和磨様」

「声を出すなと言っただろ?」

それだけ命じさらに激しく突き上げる、悶える背中とキツく締まり上げる感触にたまらずすぐに果てていた。

「綺麗にしろ」と命じると、いつもどおりに屈んで舐め取り始める理恵。

上気したその顔は少しばかり嬉しそうだった。

ここまでしてこれまでは理恵をまともに抱いたことなどなかったことをボクは思い出していた。

性処理の道具として口などの奉仕ばかりさせ、ときには虫の居所が悪いあまり罵倒し叩くなどの扱いぐらいしかしてなかったことを。

トイレにてただ吐き出すことがまともに抱いたことになるかはわからないが。

メイクの直しや衣類を正すことを許しトイレを二人で出ると、いつもどおりにポケットに手を突っ込んで歩き出したボクに、腕を絡め抱きつき歩き出した理恵が笑顔でこういった。

「嬉しかったです」

「ああ良かったな」そっけなく答えたボクは、この所有物に今までとは違う感情が芽生えてきたのを感じていた。

愛しさとは少し違うものだが、お気に入りを手にしたようなそんな感情を。




慣れないスーツが居心地悪く、クローゼットの奥からやっとの思いで探し出したネクタイも息苦しい。

気紛れに普通のデートなどと提案したことを悔やみながら、張り付いたままの理恵をともなってランチの予約の場所に向かう。

よほど嬉しかったのかご満悦で言葉の少なめな理恵に返事の必要がなくて楽だなと思いながら試しに肩など抱いてみた。

ますますしがみつく重みに、たまにはいいかと通りを歩き続ける。

そういえばこんな感じなど久しくなかったと行き交う車を眺めながら。


店でのランチは隣合わせに座った。

食事の最中も恋人らしく互いを弄り合うために。

右隣に座らせた理恵をボクの右手は弄り続ける。

乳房を揉みしだき時にはスカートの中に指を差し込んで。

理恵の左手はボクの股間をまさぐったままだ。

食事はもちろん理恵に食べさせてもらい、仲睦まじい恋人通しのランチ風景の完成だ。

時々口移しで食べ物を二人味わいながら、周りの白い目など気にもせず普通のデートってやつを楽しんでいた。

「このあとはどうします?和磨様」

「そうだなあ、面白そうな店でも見歩いて時間を潰してお楽しみは最後にするかたっぷりと」

「はい」

ますますゴキゲンな理恵の手は、休むことなく熱心にボクを悦ばすように動き続けることとなった。

ランチを済ませたあと、店を出てぷらぷらと歩き出す。

特に店屋もない16号沿いを下ってゆく。

目当ての店をめざしてどこの角だったかを見回しながら歩き続ける。

「何処までゆかれるのですか?」

「ちょっと寄りたい店があるから、お前とな」

寄り添ったままの理恵はご機嫌で、多少の道のりもただ広いだけの通りの景色も関係ないようだった。

向かいに大きな郵便局が見えてきた。

「もう少し先か?地下鉄の方が良かったかな?」

「構いませんわ、こんなにいい天気ですから」

思ったより遠い道のりにこんなことをつぶやいたが理恵は平気のようだった。

曙町三丁目南とかいてある交差点の前まできた。

見覚えのある中華料理屋もある。

「ここを右だ、もうすぐだ」

「はい」

なんとかたどり着いたことにほっとしながら理恵に告げる。

少し歩くとすぐ店に着いた。

「ここですか?」

「ああ、大人のおもちゃ屋さ。通販もしてるらしいがこうゆうのは実際に手にとってみないとな」

興味深げに店頭に並べられたコスチュームを見ていた理恵を促して、店内にと入ってみた。

「これなんかどうだ?鎖付きの首輪、オレはSにはSだけど特に緊縛までは興味がないから、せいぜい拘束して身動きをとれなくするくらいだからな」

「首輪もいいですけど…、できれば縛ってもらいたいです、だめですか?」

「縛り方ぐらいは知ってるが、別にプロじゃないから手加減などできないぜ」

「それでもいいです」

懇願するような甘い声がかえる。

今までは思いもしなかったが、化粧ひとつでこんなに見てくれが変わるのならそれもいいかもしれない。

そう思ったボクは理恵に首輪を選ばせて置いて、思いつくままのグッズを購入することにした。


その日二人で向かったのはいつものホテルではなく、ショップの近くのラブホテルだった。

休憩は三時間と短めなものだったが、デートの一部と考えればそんなものだろう。

部屋に入り早々に風呂に入ることにする。

いつものように手早く裸になった理恵に、ボク自身の服を脱がさせる。ズボンを下ろさせることはあっても全部を脱がさせることなどなかったのだが。

先ずは風呂場でと考えていたボクは、すぐにも奉仕しようとした理恵を押しとどめ風呂場にと向かった。

思ったとおり湯船は広めで二人で入ってもこれなら窮屈さはなさそうだ。

湯船を貯めている間、全身をくまなく理恵が洗い上げてゆく。

いつもならできないそんなことに理恵は喜ばしそうだった。

「もう、お口でさせて頂いてもよろしいでしょうか?」

洗い流された股間をしごきながらお願いする理恵。

いつものように返事がないことを了承と理解して暖かく柔らかな唇が股間のものを頬張ってくる。

熱心な奉仕は、股間のものを固くそそらせていた。

「湯船に浸かりながらにしてくれ、少し寒くなってきた」どうせならと考えたボクは理恵に命ずる。

「すいません、気づかなくて」

残り惜しげに咥えていたものから離れ理恵が応える。

立ち上がり湯船に浸かったボクは脚の間に遠慮がちに入ってきた理恵に腰を浮かすことで、続きを促した。

ちゅぼちゅぼといった音が浴室で再び響きだした。

湯船に浸かっているせいかいつもとは違うシチュのせいか何時になく高まりを覚える。

「立つぞ」そう言って立ち上がるボクに、同じく離れないように咥えたままで理恵が身体を起こす。

何も言わないでボクは、理恵の頭を掴み自分でも抽出を始めた。

ボクの高まりを感じたのか理恵の舌の動きや吸引が高まる。

「では、出すぞ」

そう言ったボクは頭を掴んだまま理恵の喉奥の方まで突き立てながら高まりを弾きだした。

少しだけ歪んだ表情を見せていた理恵はそのままゆっくりと喉を鳴らし、一旦笑みを浮かべてから、勢いを失って縮こまった股間のそれをくまなく舌と口で綺麗に舐めあげ始めた。

「今日はとても嬉しい日です」

再び湯船にと沈んだボクに、身体を密着し首筋や股間を愛撫しながら理恵が、そう囁いてきた。

そう、幸せそうな顔で。
「そういやあ、プロフにはアレが好きとか書いてあったよなあ、俺のはとても突っ込む気にはならねえから代わりのやつを考えてやるぜ」

煙をゆらしながら、たった今思い出したかのように言い放つ。

新たなロープを取り出して膝にかけ、股だけ大きく開かせるように縛り治すと使い込まれた陰部が丸見えになった。

「黒ずんだ周りから意地汚くヒクつく孔まで全部丸見えだな。しかも濡れ濡れみたいだしよ、やっぱりなんか突っ込んでやらないとな」

取り敢えず咥えてたタバコを大きく開かれ濡れたままの其処に押し当てる。

身体が仰け反り暴れだしたが、火は綺麗に消えた。

「やっぱタバコじゃ細いし長さも足りないだろ?こんなものでも取り敢えず」

そう言いながらショップで買い込んだ太いロウソクを無理やり突っ込み火をつけた。

マーカーを取り出して生い茂る茂みの上の下腹に文字を書き込んでみる。

公衆便所 好きなだけ何でも突っ込んで♡

そんな文字を。

満足げに出来栄えを眺めた後でカメラにまた収めてゆく。

「言っとくがこれは投稿用の写真だからな、例のサイトにでかでか載せてやるぜ、オメエのハンネも載せて」

そんな言葉などもう耳に入らない様子だった。

溶け出し滴り落ちる蝋まみれの股間の熱さで踠き泣く女の耳には。
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