Category: ラバーズ (官能小説)  1/1

半分  (官能小説 ラバーズ)

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引きこもりのボクに荷物が届いたのは夕刻を過ぎた頃だった。いつものようにドアの前に置かれた食事と一緒にそれは並べられていた。ダンボールにと梱包されたそれは、大手通販Web会社の黒いロゴが印刷されている。ふとしたきっかけで見つけたその怪しげなサイトの商品はその驚愕の内容とは裏腹に安価なもので何よりも収入が少ないボクにとって手の届く範囲であり、常時使用しているネット上の通販会社でも取り扱っていたことも購入...

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開封  (官能小説 ラバーズ)

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置かれていた味気ないダンボールは予想通りに嵩張るものだった。開封すれば箱の底に貼り付けられた台紙がわりのダンボールに商品と明細書の紙切れがいつものようにビニールでラップされている。明細書に記載されているものはメールのものと同じなので読むこともなくとりあえず品物をチェックすることにした。ビニールを開封するとゴム製品特有の香りがする。色は黒、形は変哲もない四角だ。丁度手足にまくサポーターのような感じだ...

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考察  (官能小説 ラバーズ)

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悪用厳禁と書かれていたその注意書きには、この品の驚くべき効用が示されている。使用に関しての注意事項直接に触れないでください 表面は 神経を過敏にする作用があります 裏面は 神経を麻痺させる作用があります頭部に裏面を接触した場合  運動障害や感覚障害をおこします頭部に表面を接触した場合 運動能力の向上や感覚の鋭敏化をもたらします※ただし 身体に負荷がかかります以上を踏まえたうえ 取り扱いにはご注意く...

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実験  (官能小説 ラバーズ)

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結果的には亀は失敗だった。亀の甲羅に感覚があるかどうかは知らないが、もともと緩慢な動きしかしないものが、じっと動きを止めたとはいえ、それがこのマスク?の影響かは判別がしにくい。意を決してボクは、自身に使用することにした。どれほどの影響を与えるかがわからないため、すっぽりとそれを被る愚行はやめ、裏の一部を額にあてることで試したのだ。念入りに手袋を重ねマスクを裏返しにする。それをハンカチのように畳んで...

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実行  (官能小説 ラバーズ)

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ともかくこのマスクが生き物に干渉することを実証したかったボクは、引きこもり故に数が少ない対象物から選んで実験することにした。そのためのモノを通販で新たに買い求め実行へとする。流石にいつもの通販サイトでは購入できなかったが、別の専門サイトでの購入だ。届いたそれを片手に獲物が近づくのをまち声をかける。便宜上呼びかけに使うその言葉を。「…母さん少しお願いがあるんだけど」不審げな顔つきでそれが近づいたとこ...

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