記憶 1 (SF小説 ノイズ)

zuu… 狂信的なベイグスたちが迫ってくるzuu…zuu…「…のために俺は闘う…こんなところでは死ねない」zuu…「メンテナンスは完了だ、あとはボディ交換が最後となる」「ああ、ありがとうドクター」「最中に寝言みたいなものをつぶやいていたな…」「ああそれなら、ただのノイズだろう」「今なら、それも消せるがな」「別に構わない、何も支障などないからな」「その姿ならちゃんと喋れるわけだが、何も会話も不自由なフルコンバットタイ...

 24, 2015   -

記憶 2 (SF小説 ノイズ)

「さっきからの思考のようにワードに反応しないことが不思議だろ?」俺の考えを読むように声が問いかける。「キミのその思考パターンは、ある特殊で稀有な被検体の思考を模倣したものだ。キミの聞いた言葉が、キミのAIを通じて私のメインフレームのデータから検索をされそれを表示するのだ。実を言えばこの声もキミをモニターしているメインフレームが私の思考を模倣して喋っているにすぎないのだ」今度は「ある特殊で稀有な被検体...

 24, 2015   -

結末 → 再起動 (SF小説 ノイズ)

結果的にあの時、俺たちは失った。傭兵としての俺たちが出来すぎたからである。こうしてその事について、流暢に分析を巡らしたりしてる事を思えば、むしろ拾ったと述べるべきか。何れにしても俺たちは、あの地獄のような正規兵どもによる掃討劇から生き延びて帰る場所を失うことになった。アイツ等は余計なことまで暴き出してしまった出来過ぎの俺たちが邪魔になっていたのである。そもそもこんな時代であるからか、物騒な傭兵団な...

 24, 2015   -

ステラ 1 (SF小説 ノイズ)

その朝のボスは明らかに異常な兆候を示していた。言動は不安定で今までの俺自身の密かな統計的データ群に当てはまることもなく、病理的な因子による攻撃かとも感じ外部フレームであるメディックにまでリンクしてみたくらいだった。まさにノーマル的に云えば、狼狽し動揺している状態だったと云う事だ。いつもの日常のように幾重ものセキュリティロックをスパイラル(最短)に通り抜けた俺は、その日も帝国五分前ジャストにオフィス...

 24, 2015   -

テストマッチ 1 (SF小説 ノイズ)

「で…、この状況を説明して欲しいんだが…室長」言われるままに案内された広い空間の隅で、とびきりの笑顔をした女性上司にオレは問いかけた。「えー?説明したよねトロイ君。テストだよテスト、昨日言った」「オレ…私が聞いたのは確か…新開発の空挺駆動機構のチェックと」「うん、そうだよ」きっぱりと返事がかえる。浮かべた笑顔がとても意味不明ではあったが。「君の腹部にそれが換装されてるからね。その性能をモニターするから...

 25, 2016   0