K子 1  (小説 援交記)

自宅アパート近くの最寄り駅から、西に向かって一時間ほどJRに揺られていれば浜松駅だ。地方都市とはいえ、平日の夕方ともなれば降り立った駅の構内は混雑している。サービス業の僕は週末と言えばいつも仕事で、平日のあいだ曜日の決まりなく不定期に一日だけ休みとなる。待ち合わせの構内は通勤通学帰りの慌しい波でごった返し、とり合えず僕は待ち人にメールを打つことにした。待ち人はサイトで見つけた援助交際の女性である。...

 07, 2015   0
Category  援交記

K子 2  (小説 援交記)

人々を眺めながら改めてメールを送信してみると、立ち並ぶ中で携帯を開く女性がいた。「はじめましてでいいのかな?K子さん?」僕は近づいて声をかけてみた。サイトにおいて彼女の写メは非公開ではあったが、僕の方は公開してるので気づいてくれたようだ。「どう?私?」僕を眺め改めて自分の様相を少しばかりチェックした彼女が、僕に感想を聞いてきた。「お綺麗な方でよかったです、僕なんかよりは随分若くて」おざなりの世辞を...

 07, 2015   0
Category  援交記

K子 3  (小説 援交記)

程なく着いた先は、ごくありふれたラブホテルだった。案内するかのように先にたつ彼女が、適当に空いてる部屋を選びエレベーターに乗り込んでゆく。廊下を歩き点滅する部屋番にと入ると、特筆することもない平凡な部屋だった。ベッドにと腰をおろしテレビなどつけてみると、馴れた様子の言葉がかけられた。「まずは、シャワーでも浴びましょうね」頷いた僕は風呂場に向かい、人の混雑していた電車での汗をシャワーで一先ず流すこと...

 07, 2015   0
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K子 4  (小説 援交記)

「ああっ、いいわ」声に出す感じと反応はちょっと違っていると感じてしまう。実際に事を始めるとあまり喋りもせず、つい観察をしてしまうのは僕の悪い癖だろうか。わざとらしい演技に少しだけ気持ちは醒め、楽しませるための我慢やいつものように色々と手管をくだすこともなく早めに果ててしまうことにした。逢うまでがわくわくで、逢ってしまえばつまらなくなる。そんな僕の悪い部分がまた顔を出す。「どうだった?」と聞かれ笑い...

 07, 2015   0
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