Category: 凍てつく人形  1/1

旅立ちの朝 1 (ファンタジー 凍てつく人形   魔道人形シリーズ)

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「…そうしてカミサマは、敬虔なる聖者の願いを聞き届けられ、かくして世界に蔓延っていた邪悪なる人と云うものを片隅に追いやり、純粋に生きるだけの魔物を世界の覇者として据えられました」…これは母の声のような気がする「えーっ、そんなのずるいよ、だって聖者様は争いのない世界を願ったのでしょ?」…こっちは妹のリアだそうだこの時から思ったんだボクは。そんな不公平なカミなど滅ぼしてしまえばいいのだと。世界を我が物顔...

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旅立ちの朝 2 (ファンタジー 凍てつく人形   魔道人形シリーズ)

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七年間せわになったグレミア工房のあるネオフロンティアは大陸の南、平原地帯が広がるロストにある都市国家の一つだ。各種の魔具の工房が多く大陸中に点在する居住可能な都市へ多くの魔具を搬出している。東は辺境の島国パンジャから西の大国クロスキングダムまで、人が住む都市や国家の全てを相手にしている。創世の時代に大陸の覇者から追い落とされた人類は、大陸全土の大半を占める山岳地帯や森林からの魔物に怯えながらも勇気...

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旅立ちの朝 3 (ファンタジー 凍てつく人形   魔道人形シリーズ)

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「さてリア、マルスさんには悪いけど紹介先のフィフラス公国へ向かう前に、姫のところに寄ってくことにするから」『イエス、マスター、マスターの思うがままに』マルスさんは工房での大先輩であり、盟友でもあるデュロスにも引き合わせてくれた顔の広い人物だ。歳の割には気さくで職人気質でもあるが、素人のボクにとても良くしてくれた。工房での作業の役に立つからと言われ偏屈な若き天才人形師であるデュロスの奴のもとにボクを...

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追憶 1  (ファンタジー 凍てつく人形   魔道人形シリーズ)

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今では盟友のデュロスの住んでいる場所は、聞いた通りのねぐらと呼ぶのにふさわしい場所だった。倉庫とも言える大きな建物の場所で降りたったボクたちは(正確に言えばボクだけであったが…)その工房にも匹敵するほどの大きさの建物をぽかんとしたまま見上げるだけだった。マルスさんといえばそんなものは見慣れているとゆうふうに、扉に書かれた立ち入り禁止の文字など目にもせず、ボクを置いてきぼりにしながらも中にと入ってゆ...

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追憶 2  (ファンタジー 凍てつく人形   魔道人形シリーズ)

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取り残されたボクはデュロスと呼ばれた若者に付いてゆき、そのねぐらとも言える建物の奥に案内された。工房と同じく様々な道具が雑多に置かれ多くの魔具が乱雑に積み上げられた倉庫のような広場の片隅にそれはあった。「ああー、呼びやすくベイルでいいかな?、俺はイニシャルのディ(D)でいいから」その言葉に、よく工房であがるディとゆう言葉や部品に刻まれたDとゆう文字が、目の前の若い男だと云うことにボクは思い立った。「...

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旅の始め 1  (ファンタジー 凍てつく人形   魔道人形シリーズ)

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そうして始まった新しい日々は、実り多いものであった。工房での仕事の合間、幾度の試行錯誤を繰り返した上で五年の月日を費やし魔道人形の試作品をボクたちは作り出したのだ。工房に持込み調整を進めた結果それは、新たな人型魔具として採用され工房の名を大いに高めることとなった。魔核の件も例の学園での友人にそれを無償で渡すことによって確保することができ、工房としても多くの魔導人形を作り出すことになり、その成果と貢...

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