オールドファイター 1

朝は目覚めが悪いものだと首をふる。ここ何ヶ月かは時期的なものもあり、職業柄身体の痛みが取れない。かつての大陸全土を巻き込むかのような騒乱もなりを潜め、平素の仕事はごく在りきたりなものだ。もっともあの頃のような覇気など今はあるはずもなく、この老いたる戦士である俺は息子の独り立ちを見送ることが最後の務めであると思っている。雇われのしがない戦士にしか過ぎない俺は、たった一人残された家族である息子に何ほど...

 28, 2014   0

オールドファイター 2 (ファンタジー小説 オールドファイター)

大抵の者がそうだとは思うが、他人の職業などと云うものは実際には理解していないことのほうが多い。つまりそれを生業にしてる家系にでも生まれなければ内容などわからないものだ。かくゆう俺も三代続いた商人の家系の生まれであり親父が病気で早く亡くならなければ、戦士などとゆうものは、魔道士や僧侶などそれぞれの職業のもの数名がパーティーを組み、魔物を倒す冒険者のようなものだとか、王や支配者のために戦争をするとか程...

 28, 2014   0

オールドファイター 3 (ファンタジー小説 オールドファイター)

戦士の一日など退屈なものだ、長年やっても楽ではなく、長年やっていればそう無理なことでもなく、ただ年齢の関係で体力的にはきついものがある。そもそも戦闘とは最終的に対象物を物理的攻撃で撃破するものであり、基本的には敵者も魔獣も変わらない。それが害獣であれ例えばドラグーのような伝説的な魔物であれ(年間の個別討伐数からすれば伝説的)相手の攻撃をかわし、足止めにつながる武器でのダメージを叩き込みそれらの繰り...

 28, 2014   2

オールドファイター 4 (ファンタジー小説 オールドファイター)

この仕事は通常ギルドで受け付けるものだが、俺の入った戦隊は闇で仕事を請負っている。商人崩れの俺が入った20年ほど前は、うちの戦隊もギルドに入っていたのだが、古参の戦隊の奴らの締めつけで隊長が抜けちまったからだ。安定した依頼が減り、足元を見られ相場より安い請負価格での仕事ばかりとなったが、隊長の昔のツテもありなんとかやってこれた。蛇の道は蛇と云う言葉もあり、ギルド経由での依頼より安上がりな俺たちを使...

 29, 2014   0

オールドファイター 5 (ファンタジー小説 オールドファイター)

魔道人形にできることは、基本簡単なものだ。最近は大型で高性能な魔道が使える奴もいろんな工房で出ているのだが、基本は攻撃と防御と補給の三つ、つまり魔道士が使う攻防一体の魔道の土流と、僧侶が使う足止めと混乱の法術の閃光、そして両方が唱える基礎詠唱の回復だ。魔道などに馴染みがないものに説明をするなら、土流は相手の足元の地面を掘り下げその分の土砂を自分の足元に足場として盛り上げる中級の魔道、閃光は言葉通り...

 29, 2014   0

オールドファイター 6 (ファンタジー小説 オールドファイター)

「朝っぱらからなんとかならないっすかねえ」そんな文句に俺は仕方なく返事をかえす。「しょうがないだろう、新型の人形は此処にはもってこれないんだから」トラップを担ぎながら俺は答える。文句を言いたいのは俺の方だった。うちの隊にも新型はあるからだ。新型を使えばより遠く広範囲まで魔道による攻撃も可能で何もこんな重く嵩張るトラップを幾つも仕掛ける必要がない。今回のような飛空タイプのガーギーみたいな奴らは、どこ...

 30, 2014   4

閑話休題 この話にネタは尽きないw (ファンタジー オールドファイターの裏幕)

< 五十路のガテン系オヤジの 仕事日記 >どんな仕事もそうだとは思うんだけど、ボクのようなポンプ屋(コンクリート圧送業)は、生コンが送れないのが一番まずいことである。請け負った仕事が完了できないと云う事なのだが。今日の仕事は配管による山あいの堰堤(エンテイ=砂防ダム)だったのだが、今日で終わりのはずが最後の最後でコケてしまった。重機(コンクリートポンプ車)が近くまでよれない故、配管(生コンの輸送管...

 30, 2014   2