Category: S級エージェント ファルコンズアイ  1/1

流血の霊峰 1 (小説 S級エージェント ファルコンズアイ)

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見慣れた風景ではあったが山脈の麓で暮らすヨックにも、この間近でみる光景は圧巻だった。時折り舞い吹雪く花弁にも似た幾つもの朱い結晶。まばらに立ち並ぶ朱く染められた剣葉樹。朱い帯のように這い広がる凍てついた小川。酸化した鉄分を多く含み、僅かに朱みをおびた雨の降るこの星。なかでも特にこの辺りは色濃いものとなり、北部の山脈は解けることのない朱い雪で年中染まっている。原住種族のヨックでさえも息を呑むこの景色...

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流血の霊峰 2 (小説 S級エージェント ファルコンズアイ)

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現地のエージェントからの連絡によると、ターミナル近くの宿泊施設に案内人からの連絡が入るとのこと。先ずはぶらぶらと辺りを徘徊して長くなりそうなミッションのため英気でも養うことにした。近代的な宙港ターミナルとはうってかわって、ターミナル前の道路にはごちゃごちゃとした露天が立ち並ぶ。ただの日よけの屋根の下、無造作に置かれた木製の台に商品らしきものが山のように積まれている。主に食べ物らしきものが多く、どぎ...

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