Category: 娼婦は何でも知っている(Rファンタジー)  1/2

西の国の皇子 1 (小説 娼婦は何でも知っている)

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昨日の客はいつになくしつこい男だった。西の大陸の強国からやってきたと云うその男は、王家のものに共通する執拗さと嗜虐さを期待に裏切らず持ち合わせていた。館の主人の命により上階の薔薇の間にて、朝から準備をしていたのだが、部屋の嗜好どおりの男の出現に思わずため息が出そうになった。美麗で高慢、潔癖症な割にはアレの好みは下劣で。いちいち具合を聞いてくるあたりに、これでは奥方も辟易するだろうなどと考えたりもし...

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西の国の皇子 2 (小説 娼婦は何でも知っている)

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上着を受け取り席を作り、飲み物を伺う。高級慰安宿を名乗るだけあって、東西の大陸はもとより辺境の島々の飲み物が異種族を問わず館には揃えられていたが、男の好みは予想どおりの流行りの高級魔術酒であった。月並みな望みであったようで部屋に備え付けの棚にそれを見つけると、そそくさと用意を始める。この手の男は、奉仕されることを当然とし待たされる事を嫌う。館に常駐している雑務の者に保管してある氷を届けるよう申し付...

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西の国の皇子 3 (小説 娼婦は何でも知っている)

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人の男と云うものは呆れるほど愚かな生き物だからと、ぼやいていたエルフである母親の言葉が思い出される。幼い頃何度も聞いた言葉ではあるが、人と比べエルフもハーフエルフである私もかなりの長命なはずで、遠い記憶で定かではない。男の人と、もしかして言っていたのかもしれない。組み敷かれ、時には脚を掴まれたまま陵辱するかのように責め立てる男を眺めながらそんなことを思い出していた。「どうだ?俺のはいいだろう?」そ...

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西の国の皇子 4 (小説 娼婦は何でも知っている)

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もう二年ほど経つのだろうか。部屋の卓の上に置かれた島の季節の果実を目にする限り。ハーフエルフである私が、二つの大陸に挟まれた小さなエルゲ海の中のこの島の館に務めるようになって。その前までは東のイストイ大陸の南部の国ゾーカの港街ヤンズに流れ着いていた。ゾーカは、争いの多かったイストイの国々の中でも比較的平和で、中でもヤンズの港は近くの漁場で獲物を捕る漁師たちと、隣り合わせの交易の港ミズシーから訪れる...

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西の国の皇子 5 (小説 娼婦は何でも知っている)

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「そろそろ俺を悦ばせてもらうことにするからな」半刻ほどいびきをかいていた男が目覚め、残忍そうな眼差しで私にそう言った。この用意された薔薇の間は、ある特定の嗜好の持ち主の為と言っても過言ではなかった。今こうして二人話をしている寝台にも、やけに広めの長椅子にも、低めの卓や壁、天井床に至る全てのものに奇妙な輪っか状の留め金が幾つも付いており、壁に飾られた大小様々な鎖が繋げられるようになっている。「取り敢...

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西の国の皇子 6 (小説 娼婦は何でも知っている)

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きつく握り締め続けていた獲物で汗ばんだ男の手が、床に押し付けられていた顔を無理やり掴む。「どうだ?そろそろ我慢できないだろ?突っ込んで欲しければ大きく股を広げて尻を振るんだな!」「お願いしますご主人様…早くその硬いものでの褒美もお与えください」導いた言葉は正しかったようで、私の赤く腫れ上がってる汗ばんだ尻の狭間に、違うものでぬらぬらとした男の太く固い牡が無理に広げるかのように押し入ってきた。首輪の...

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西の国の皇子 7 (小説 娼婦は何でも知っている)

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昨日から昼夜ほとんど休むことのなかった獣のような行為は、しらじらと世が開けはじめるまで続いた。情熱の女神の誘いは朝まで続いたのである。やっと満足したかのように男が始めて名を聞いてきた。「名を聞いておこうか、次の時困らぬように、遠方からではあるからいつのことになるかもわからぬが」そう言った男に「カメリアとお呼びくださいませ、今日よりいつまでもカメリアは貴方様のモノです」と告げながら男の胸の中に顔をう...

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西の国の皇子 8 終章 (小説 娼婦は何でも知っている)

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「脱げ」部屋に私を連れ込むと男はそれだけ言い放つ。ハーフエルフである私の均衡のとれた白い裸身を眺めることもなく、男は近づいて機械的に私を調べ始める。充血の具合でも見るのだろうか?指で瞼を押し開き覗き込む男。身体の調べものは上から順に隅々まで続き、気だるさがもたらす無関心さで私も声もなく受け入れていた。特異な耳を形の良い鼻を、口に至っては此処での用途のこともあるのだろうか指を差し入れ傷やできものなど...

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老いの求めるもの それぞれの役目  (小説 娼婦は何でも知っている  閑話休題)

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ひと仕事終えた次の日、さしたる義務があるわけでもなかったがカメリアは日課の如くまた館の中庭を訪れていた。最初の契約では、特定の仕事は続ける必要もなく、休みを持て余し、再び身体が牡を求め始めれば館の勤めに顔を出せば良いとの話であったわけっだのだが。ドゥースよろしく他の場所では生きられないのか、単に四六時中求めてしまうハーフエルフとしての血が誘うのか、当たり前のようにその景色を眺めている自分にカメリア...

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千年王国  (小説 娼婦は何でも知っている 閑話休題 2)

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城の奥深く、大仰とも取れる厳重なる警備に閉ざされたその、さして広くもない部屋に一つの影が訪れた。軽やかな笑い声が澱んだその部屋は怪しげな色にとけぶり、常人であれば絶え間ない頭の痛みを招くであろう異様な香りが漂い続けている。重なりあい絡みつく軽やかな笑い声の隙間をぬうように、偶像が発してるのではとおもわせるような奇異なる声が漏れ始める。「………陛下、わたくしめで御座います」「ん?何の用じゃ」その声に気...

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ドゥースの惑乱  1 (小説 娼婦は何でも知っている)

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中庭でのひと時が日課となりつつある私がいた。待ち人のあるなしにも関わらずただ過ごす朝の時間は、繋がれたままのドゥースのように決まりきった諦めのようなものを私にもたらす。他の世界など知らなければ知らないで過ごすことは、約束された安息を約束し同じ繰り返しの日々以上の苦痛などもたらさないはずで、そんな自分に甘んじることで、長き長きハーフエルフとしての定めを私は家畜のように受けるばかりであった。今朝も中庭...

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ドゥースの惑乱  2 (小説 娼婦は何でも知っている)

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館の客とは明らかに違うその若者は、強引に手を引く私に逆らうこともなく部屋までついて来てくれた。「えっ?」案内された部屋の寝台に取り敢えず腰を下ろした若者は、部屋をみまわし声をあげた。「何か?冷たいものでもお持ちしますか?……」私はそんな若者の様子に気づきながらも、いつものように飲み物を聞いてみた。そして何故かこの若者を、ご主人様と呼ぶのをためらってしまっていた。「………、あっ、ボクはアレン、名はアレン...

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ドゥースの惑乱  3 (小説 娼婦は何でも知っている)

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いつもなら館の使用人に頼む飲み物の用意も普段手馴れたこれならばと私は、自らアレンに点てることにした。茶葉を入れ湯を注ぎ、干した果実の蕾とその実を浮かべ壺の蓋をする。それを氷水を満たした鉢で冷ましいただくのだ。薄手の焼き物の杯に注がれたそれは、癒しと潤いをいつももたらしてくれるものだった。「アレンのお好みではなかったのですか?」再び怪訝そうな顔でそわそわした様子の若者に、私は作り直しをしようかと問い...

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ドゥースの惑乱  4 (小説 娼婦は何でも知っている)

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「…間違っている」若者は小声でつぶやいた。「えっ、なんですの?アレン」痛楽の官能の記憶に浸っていた私は、若者が発した言葉が聞き取れず聞き返していた。「そんな行為は間違っているよカメリア」声のトーンをあげ私を掴み揺さぶる若者を、私は見つめるだけだった。「アレン?アナタは同じように私を嬲ってはくれないの?それが私の仕事でもあり心からの望みでもあるのだけれど」不思議そうな顔で問いかけてみる私。「君は…いや...

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戦場の鎮魂歌 1 (小説 娼婦は何でも知っている 閑話休題)

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「我がツルギは平和の…」そう呟いてその若き戦士は大地に崩れ落ちた。此処、世界の半分にあたるイストイ大陸では諸国間の争いが絶えることはなく、憎しみが憎しみを呼ぶ流血の時が何十年も続いている。その中で多くのものが、平和を願い果てることのない争いを終わらせるために目の前の戦いに明け暮れていた。__  大陸南部の小国ゾーカの首都マズヌ 聖セロース教団本部『………、我らが愛は平和のカナメ、セイギを用いて多くを癒...

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ドゥースの惑乱  5 (小説 娼婦は何でも知っている)

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アレンが向かい合った私をジッと見つめる。その黒い瞳に映る自分自身を私は見つめる。それには、腰までしかない湯に浸かる、痩せすぎのドゥースが見つめ返していた。「君はやはり美しい、その透き通る肌と流れる髪はまるで遠い異国の白磁器のようだカメリア」若者は見つめたまま私にこんな言葉を突きつける。「私はあまり自分が好きではないです、不健康すぎる白すぎる肌、ハーフ故のこの異質な蒼い髪の色、胸も他のこみたいには豊...

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ドゥースの惑乱  6 (小説 娼婦は何でも知っている)

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先にあがって濡れ髪を乾かしていた私は、身体の滑りを洗い落とすのもそこそこの若者に強く押し倒され覆い被さられた。香湯がそうしたのだろうか、若さのせいだろうか、猛々しくいきり立った若き牡に何度も貫かれることになった私は、いつものように悦びの声をあげる。いつものように醒めた目で若者とそんな自分を眺めながら。私のハーフエルフである証の熱く高ぶったままの牝は、香湯の力でより固く感覚だけが鈍っているはずの若者...

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ドゥースの惑乱  7 (小説 娼婦は何でも知っている)

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翌朝は二人して中庭へと降り立った。本来は泊まりの来客者は部屋などを清掃する今の時間のあいだ、それぞれの宿に戻り次のお相手への鋭気を養ったりするものなのだが、私が特にせがんでずっと一緒に過ごすようにアレンにお願いしたからだ。アレンも同じ思いからかそれ以外の思いなのかはわからないが直ぐに快諾してくれた。とても希なことではあろうが、特に守りごとを破ることにも値しないのだろうから、今朝は二人して中庭で過ご...

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閑話休題 (ネタバレありww)

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このボクに期待しても無駄なように(誰もいないかw)最初の話 西の国の皇子を書き始めた頃は 設定も何も いつものように何もなかったww漠然と エロなファンタジーを バンズなんかとは別な話を 書きたくなったからだ(バンズが煮詰まったともゆうけどw)お気づきの方もいるだろうが 今では ヒロイン?のカメリアも 実は名前も キャラ設定すらまだ なかったハーフエルフと云う設定は 書き始めてから ファンタジー色...

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ドゥースの惑乱  8 (小説 娼婦は何でも知っている)

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早朝の中庭での密やかな交わりも終えた頃、さざめきと共に華たちがちらほらと集まり出してきた。ある者は館横の宿舎から、またある者は私たちと同じように連れ立ってそれぞれの部屋から。それに合わせ、遠方からの来客やら館の重客、もちろん若者のお仲間たちも宿から繰り出してきているようだった。それを眺めながら私たちは、たわいのない話に興じ互いの距離を縮めあっていた。「アレンちょっと待っていてくださる?」そう言って...

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ドゥースの惑乱  9 (小説 娼婦は何でも知っている)

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「カメリアどうかしたの?何か言われた?」戻って来た私に、心配そうに若者が問いかける。「別に何でもないの…ただ…」「ただ?」若者がさらに心配そうに見つめてくる。「あの方と今日も過ごすつもりと聞かれたから…」「それでキミの答えは?」「もちろんそのつもりと、出来ることならずっと一緒に過ごしたいと」目を伏せ小声で応えた私を、若者は不意に抱きしめてくる。「同じだ!ボクも、ずっとキミと過ごしたい」「こんな変わっ...

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ドゥースの惑乱  10 (小説 娼婦は何でも知っている)

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部屋に入るなり若者は、私の唇を求めてきた。息が詰まるほどの長い口づけの間に、私のガウンの帯は解かれそのまま寝台へと優しく押し倒される。絡まりあっていた舌は名残惜しさを私に残しながら、はだけて顕になった私の胸へと下り始める。頂きを強く吸われ、もう一方の膨らみが鷲掴みにされる頃には、潤いで匂いたった牝が我慢できないほど疼きだしていた。熱い喘ぎをもらし、捩るように蠢く私の腰つきに、若者がわかったとばかり...

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ドゥースの惑乱  11 (小説 娼婦は何でも知っている)

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舌を絡め音が鳴るほどにしゃぶり始める私。舌を這わせ舐め回し吸い上げるとそれは、いっそう熱を帯びか固くなってゆく。若者の牡の先から何かが滲み始めると、若者の両手が私の頭を優しく掴んできた。「カメリア、このままじゃボクだけがいっちゃいそうだ。できるならキミと一緒に。ボクの顔をまたぐ形でしてくれないか?」私は若者の言葉に素直に従い、顔を離す。ずり下ろされていたものを、手早く脱ぎ去った若者が寝台に横たわる...

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ドゥースの惑乱  12 (小説 娼婦は何でも知っている)

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約束の苦い味を堪能したあとも、若者はそれを反故にすることはなかった。ドゥースの営みを求めた私に若者は応え、吐き出して尚、固さの揺らぐことのない若き猛々しい牡を、四つん這いになってせがむ私の背後から深く貫いてくれる。身体の奥深く臓物を抉るように激しく抜き差しされるそれは、鈍い痛みさえ私にもたらし疼いたままの腫れ上がった牝とは違う悦びを与え始めてくれた。「カメリア、キミの奥深くまであたってる」若者も感...

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ドゥースの惑乱  13 (小説 娼婦は何でも知っている)

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それは夜が明けるまで続いた。若者が私の身体のあらゆる奥深くに牡の証を放つたびに、萎えて萎んだそれを奮い立たせ求め続ける。最後には疲れ果て眠ってしまった若者を愛でながら、私もひと時の休息を得ることにした。時間ぎりぎりまで居た私たちに、館の使用人が床直しを告げる。まだ眠たげな若者を揺り起こし中庭へと向かう私。「アレンごめんなさい、今日明日は他の予約のお客様がいるの、なんだったら他の華を手折ってて頂ける...

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ドゥースの惑乱  14 (小説 娼婦は何でも知っている)

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部屋に着くなり早々に嬲られる私。ガウンは引き裂くように剥ぎ取られ、そのまま壁にと貼り付けられる。重い鎖とはめられた枷で、手脚を引き裂かれるような姿であった。部屋には罵声と鞭の音、それを受ける私の悲鳴があがる。「なんだ?傷ひとつないではないか!」一言一言が風切る鞭の鋭い痛みと共に私を責める。「っが!、ぁの方は優しい方なので…」打ち込まれる痛みで悲鳴を上げながら応える私。「そんな、ままごとのようなもの...

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ドゥースの惑乱  15 (小説 娼婦は何でも知っている)

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積もっていたものが取り敢えず収まったのであろうか、それとも疲れなのであろうか、部屋の中は疼くばかりの私の呻きだけが取り残されていた。身体中の痛みからの悦びに麻痺した私の目に映るものは、静かに窓の外を眺めるご主人様の姿だった。私はこの何もされない待たされる時間が好きなのだ。期待が膨らみ身体の疼きばかりが私を支配する。更なる責め苦の訪れか、牡による絶え間ない陵辱か、それらの思いが痺れるように渦巻いて屠...

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ドゥースの惑乱  16 (小説 娼婦は何でも知っている)

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翌日の客は、私の一番のお気に入りの方であった。大国の宰相でもある男はいつも完全に私を家畜扱いにする。彼と共に過ごす日は喋ることなど許されず首輪を嵌められ立って歩くことなく四つん這いとなる。その日も彼の望みに叶うべく首輪をつけ裸のまま手脚を付いて部屋で私は待ち続けていた。扉を開けた彼に這いながら近づき、履物を脱がし足を綺麗に舐めまわす。「よくできたな、後で褒美をやろう」私の頭を踏みつけ言葉をかけた私...

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ドゥースの惑乱  17 (小説 娼婦は何でも知っている)

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部屋へと私を連れ込んだ若者は、自らのその腕で部屋の扉を閉めた。辺りを伺い若者が私の目を見つめる。私はただ、その目を見つめ返す。「この二日の間ボクは考えて決心したんだ」若者は私の手を取りかたりはじめる。「カメリア、キミだけに打ち明ける、ボクはある組織の一員だ。その組織はある教団の壊滅を目的としている。この島に来たのも実は調査のためで、その組織に報告するためにキミを利用しようとしていた」「では、あの約...

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ドゥースの惑乱  18 (小説 娼婦は何でも知っている)

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翌朝、大陸への定期船に乗り込んだ私は、最寄りのヤンズの港まであと僅かと云うところで、多くの乗客なかから見知った顔を見つけた。「あっお姉さまー」向こうでも私を見つけたのか、元気な声をあげその見知った顔が走り寄ってくる。「お姉さまもお買い物ですか?」息を切らしながら話しかけるのは、館の同僚でもあるマーガレットを名乗る少女であった。私はある疑問に囚われ、少女に問いただす。「もしかしてメグ、あなたがアレン...

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