Category: ジェノサイダー  1/1

狂えしヘッドハンター (小説 ジェノサイダー)

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「な、何なんだ。キ、キサマは?」死体の山に脚を取られながら逃げ惑う男が上ずった声をあげる。「だからあ、最初から言ってるだろ?オレは執行人またの名をヘッドハンターだって、シュルタンの名のもと、罪人(つみびと)をそして罪人を生み出した罪ある地に住む全ての者を執行するのさ!」右手を振りかざし迫り来る若者が応える。眼を血走らせて歪んだ笑みを浮かべるその手には、禍々しく光る湾曲した剣が握り締められている。「...

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兄弟  (小説 ジェノサイダー)

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「姉貴、ただいまあ」奥深い森の中、粗末な小屋に帰り着いたグールは浮かれたように声をかける。「…お帰りなさい。…クール」迎え出た初老の女性は、グールとは兄弟とは思えないほど年老いて蒼ざめていた。「ィキシシシ、今回も綺麗さっぱり執行してやったぜ、罪びとをかくまうのは罪、罪びとを生み出す地もまた罪だからさあ」「そ、そうね」…でも執行人は全てを滅ぼしたりはしないわ俯く女性にグールは言い放つ。「なんか、言いた...

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神の使い  (小説 ジェノサイダー)

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この大陸は周りの島々から闇が統べる地として恐れられている。淫らな両性具有神シュルタンの手によって庇護されたこの土地は、邪法魔法の乱れかう混沌の大陸として名をとどろかせている。誰もが僅かばかりの魔法を使役し生活を営む土地なのだ。彼らは豊満で放漫なシュルタンを崇め怖れ、その使いとなる執行人の存在を何よりも恐れていた。死せる闇の存在であるヘッドハンター(執行人)はサイズと呼ばれる大鎌をふるい、時に理もな...

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柵(しがらみ)の始まり 1 (小説 ジェノサイダー)

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 大陸西部オスマニア自治領「…かくして麗しの森の都『ローレムサルトゥス』は悲劇の第二王子アウトゥムヌス の禁断の術により、滅びの調べを奏でることになったのです。アウトゥムヌス自身もベルン・ベルーナのリングの呪いでこの世界と別れを告げました」「以上三篇がゴンドラナ大陸における三大叙事詩になりまする」詩人の口上が終わると宴に集まった多くの賓客から喝采とどよめきと拍手が巻き起こる。騒ぎが静まりだした頃、中...

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