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「ん?知らない天井…」

目覚めるとすぐにおたくでもある俺はお決まりのせりふを口にしていた。


「見知らぬ部屋に…何よりもこの違和感…」
呟いているうちに漏らした言葉が俺の声と異なっていることに気づいてしまう。


「えっ、ええー!」

「どうかなされましたか?お嬢様!」
俺があげた甲高い声に、あわてて誰かが部屋に入ってきた。

「お嬢様お気づきになられましたか?」

「あんた誰?ここは何処?それでもってそもそも俺は誰?」

自分の記憶とは違うその声に戸惑いつつも俺は、あらわれたメイドらしき女性にとりあえず疑問をぶつけてみてしまう。

「誰かー誰かーお嬢様がー」
その声に多くの者が集まり俺はその人たちに囲まれてしまう。

すぐに大騒ぎを始める周りの者と呆然としたままの俺。

今改めて思い返せば、どうやら俺はいわゆる転生とゆうものになったらしい。

しかもお嬢様ときた。

しかし、全くもって意味が分からない話だった。








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「良いですか?お嬢様、これを機に貴方様は生まれ変わらなければならないのです。悪役令嬢などと陰口をたたかれず真の公爵令嬢として」

「はぁ…」

「お返事は、はい!と」

「はい…」

メイドのローゼの言葉に力なく返事した俺は、そのまま大人しく聞き続ける事となっていた。

何故ならこの転生の衝撃で大きな声で騒ぎ暴れようとしていた俺は、何度も彼女に物理的に押さえつけられ魔術的に拘束され、すでに心が折れていたからだ。


「ちゃんとお聞きになってますか?お嬢さま。そんなレイp…死んだ魚のような眼をしてないでこれからの事を自覚なさってくださいませ。あなた様は生まれ変わったごとくふるまわなければならないのですよ。公爵令嬢としてふさわしい、評判と実績を勝ち取るのです。そのために私どもがいるのですから」

なんでそんな表現を知っているんだとの突込みを思いながら俺はこれ以上折れようのない心でただ頷くことしかできないでいた。





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