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Categoryそれぞれの個体  漆黒の邪龍 ダーティードラゴン 1/1

ドクターV  1  (それぞれの個体  漆黒の邪龍 ダーティードラゴン)

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「ここは…」「…そうか、ステラの部屋だったな」目を覚ましたビバームスは、辺りを見回してそう認識した。起こした身体は重く感じ、普段のAI(別個体)ではOFFしてある感覚がもたらす多数の情報に戸惑いを覚えていた。  意識の同調も必要だが 感覚のオフも考え物だな副人格である彼女が永久的に目を覚まさないような処置でもできない限り、今回のようなことは起こり続けるであろうと思ったが、本来のポジティブな性格はそれを記...

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ドクターV  2  (それぞれの個体  漆黒の邪龍 ダーティードラゴン)

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「活動のための栄養源の摂取が必要か…、実に生身の身体とゆうのも不便な代物であったな」久しぶりの自身の身体によるようような反応に戸惑いながら、彼女はその欲求に応えることとした。部屋の間取りを思い浮かべキッチンの有無を確かめたが、そこでステラが料理などはしなかったことを思い出す。「ビット、冷蔵庫に食材はあるか?」『ご主人様は料理全般ができません 故にそのような不要物は庫内には存在いたしません』当然のよ...

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ドクターV  3  (それぞれの個体  漆黒の邪龍 ダーティードラゴン)

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ビバームスは思案を続ける。「メトロにでも繰り出すか…」ステラの住む私室は、コロニー[メトロ]内にはあるが、通常市民が呼ぶメトロには存在していない。メトロとはコロニー内にある12枚の居住パネル上に広がる都市の総称であり、ステラのそれは居住パネルに対をなす12枚の生産パネルの一つにあったからだ。本来は無人のはずの各生産パネルの一つを、管理目的として複合企業体であるリーイクスイクス社が居住区に無理やり作り...

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ドクターV  4  (それぞれの個体  漆黒の邪龍 ダーティードラゴン)

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円筒形のコロニーの中心部にあたる部分へと上がり、更に反対部分のメトロへと降りてゆく。シャフトのエレベーターを降りた時点で移動手段の確保に支障をきたす事にビバームスは気が付いた。「此の為のバッグか…」普段は何をするにも顔パスで、リーイクスイクス社の息がかかっている場所であれば手ぶらで構わなかったのだが、此処は別コロニーの公共都市であった。手持ちの通貨やカードを特に手にしていない状態であれば歩くしかな...

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ドクターV  5  (それぞれの個体  漆黒の邪龍 ダーティードラゴン)

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「飛びだった後で申し訳ないのだが、実はこれは知人から譲り受けたものなのだ」それでもと思い直しビバームスがうちあける。「構やしねぇよ、お上が…国が保証する人物が保証するんだからな。それさえあれば何処まで行って幾らかかろうが国から搾り取れるって訳だ。それにお嬢さん、あんたLXXの会社の人間なんだろう?こいつもあんたのとこの製品だ。そんなお方に融通しない訳にはいかねぇよ」「すまない感謝する。礼の代わりに...

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ドクターV  6  (それぞれの個体  漆黒の邪龍 ダーティードラゴン)

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スネル地区に降り立ったビバームスを一人の男が出迎える。「いやあ、ご苦労ご苦労」ビバームスの言葉に、じゃっかん顔をしかめた男はこう返す。「ご苦労じゃないですよボス。いくらボクがパーソナルの転移送が瞬時に可能なネオロイドでも、そうそう暇じゃないですよ。うちの室長みたいな真似は勘弁してください」「まあ、そう愚痴るな。ステラの奴に合わせて対策室も何日か休みなんだろ?」「だからですよ。室長が休みで対策室も休...

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ドクターV  7 (それぞれの個体  漆黒の邪龍 ダーティードラゴン)

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「そんなことよりも君は色々と美味なるものを食べ歩いているそうじゃないか、ステラの奴とともに」「そんなこと…ですか」自らの重要度をさほど気にしていない様子の上司の言動を耳にして苦笑するトロイ。この方なら他にも自衛手段を持っているのだろうなと、思いつつも。「別に好きでしているわけではないですよ。室長のゲテ…好みに付き合うのもなかなか苦労が…」「経験の記憶データとしては認識できてはいるが、実際にこの身この...

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ドクターV  8 (それぞれの個体  漆黒の邪龍 ダーティードラゴン)

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「…これはまた形容しがたいものだな」「ホテル”アンティル”名の通り、蟻塚を模したものですね」ビバームスのつぶやきにトロイが応える。「この地区の再開発にはうちも携わっていて企画書には目を通していたが、実際に目で見ると奇天烈なものだな」「我が社がかんでいるから予約なども楽にねじ込めたのですが…」二人が見上げるそれはとてもホテルとゆう外観には程遠く、高層ビルを溶かして所々窓を塗りつぶしたようなものであった。...

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